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ALSを患う女性の安楽死事件について

2020-07-29 09:23:47 | 日記
先日、ALSを患う女性に頼まれ、薬物を投与し殺害したとする嘱託殺人容疑で医師2人が逮捕されたというニュースがありました。

「死にたい」と願っていた難病ALSを患う女性。
病気の進行によってどんどん自由が奪われ、日常生活のあらゆるを人に手伝ってもらうことになっていく・・・。
その女性は、近い人に気づかれないように「死にたい」というメッセージを発信していたようです。
「近い人に心配かけたくない」と。と周りのことを気遣う女性だったんだろうと思います。そう考えると、「人に迷惑かけたくない」という想いも強い方だったのかなと思います。

苦しみは「理想」と「現実」のギャップから生まれると言われます。
『こうしたい!』『でもできない・・・』、病気やけがで何かしらの障害を持たれている方はこのギャップを感じる頻度は健常者と比べ多いのかもしれません。

そのギャップから苦しみを生じているのであれば、支援者は『こうしたい!』のできる限り叶えてあげられるよう支援をしていき、理想と現実のギャップの差を埋めようとします。
反対に「それは叶わない望みだ・・・」と現実を受け入れることでそのギャップを無くしていく方法もあると思います。
ただ私は悟りでも開かない限り障害受容はできないのでは?と思っています。
現実を受けれる、つまり、できないこと日々受け入れ続けていくことは悲観の連続になりやすく、そこから上を向くことは相当難しいと考えているからです。

私は作業療法士の1人として、対象者のできることの可能性を追求していくスタンスですが、ギャップをできる限り作らないよう言動に注意をするようにしています。
安易に「その人らしさ、自分らしさ」の言葉を使う方がいますが、その言葉はギャップを作りあげる言葉だと思っていますので、私は絶対使いません。

~らしさを使う人に、「あなたらしさは何?」と聞きたいくらいです。どれだけの人が答えられるのか。私は自分らしさって何?と聞かれても答えられません。
まして加齢や病気などで自由が制限されている人に、その人らしさ前提での話をしても・・・どうなんでしょうね。


現実を受け入れることは難しいのでは?と考えていますが、もし可能性があるとしたら「存在意義」の部分なのかなと。

・存在価値 人や環境にどれくらい必要とされているか。人生の中でその時の担っている役割によって変化。
・存在意義 それをその人がどれくらい感じ取っているか。

この辺の話はまた次の機会に書きたいと思います。
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