おはようございます。
株式会社わざケア代表取締役 訪問看護ステーションわざケア作業療法士の渡部達也です。
先日紹介した私が感銘を受けた本、死すべき定めの1文をご紹介します。
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老いと病にあっては、少なくとの2つの勇気が必要である。
1つ目は 死すべき定めという現実に向き合う勇気
何を恐れ、何に望みを持つかについての真実を探し求める勇気のこと
(この勇気は難しく、真実から目を背けたい理由はいくらでもある)
2つ目は 得た真実に則って行動する勇気
何が賢明な道なのかしばしばあいまいであり、それが人を悩ませる。
将来の予測が難しく不確実だからこそ、何をすべきか決めるのが難しくなる。
恐れか悩みか。どちらが自分にとってもっとも大事なのか決めなければならない。
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と書いています。
死に向き合うことは勇気がいり、まして自分がどうしたいか決めて行動するなんて難しいことなんだと思います。
ただ、昨日も書きましたが、現実医療に委ねると死ぬまで治療されるかもしれません。
戦わされるかもしれません。
大切な人に伝えたいことも伝えられず、ボロボロになりながら病気と闘い、そして疲れて亡くなってしまう・・・。
そうならないように、2つの勇気は持つべきものなのだと思います。
著者のガワンデ先生は外科医で、身内の死や患者さんの関りなどから悩みや葛藤している描写が生々しく描かれており、訳者のあとがきでも書かれていましたが死生観は変わります。
本当に良い1冊なのでぜひご一読ください。
ありがとうございました。
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