仙台市太白区の株式会社わざケア代表取締役 訪問看護ステーションわざケア作業療法士の渡部達也です。
「これから高齢化社会!需要は増える!」と介護保険事業に参入だ!って起業を考えている方や、会社は多いのかなと思います。
厚労省の令和元年介護サービス施設・事業所調査の概況によりますと、訪問介護事業所は需要が多いはずなのに、平成30年に35,111か所だった事業所が令和元年には34,825か所と約300か所も減少しています。
需要はあるのですが、おそらく人材を確保できなくて店じまいをする事業所が増えてきたのではないでしょうか?
その反面、訪問看護ステーション。H30年は10,884か所だったのに令和元年には11,580か所と約700か所も増えています。率にして 6.4%増!。
わざケアは10年前に開設したのですがうちはエリアで10か所目。今ではうちを含め現在27か所に増えています。
このように訪問看護の開設が相次いでいる背景には「儲かる」。と思っての開設が多いのかもしれません。
また近年は包括的な支援ができるようにだと思うのですが、大手介護会社の訪問看護の開設も増えてきたように思います。
私みたいに起業して訪問看護を開設しようと持っているかたで気を付けなければいけないのが、まず先行する経費特に人件費に対して、十分な余力を持つことです。
昔は1000万円と言われていましたが、うちみたいな激戦区では1000万円なんてあっという間になくなってしまいます。
あとはやっぱり看護師。柔軟性に動ける看護師が求められます。
利用者さんやケアマネ、先生からの要望に応じて動いてくれる看護師がいるかどうか。ここが発展するかしないかの分水嶺だと思います。
国が訪問看護に求めているのは、重度対応・在宅看取りです。
つまり重度対応できる在宅看取りができる看護師配置をした大規模化訪問看護ステーションになることが生き残る道だと思います。
訪問看護ステーションの財政安定化のためにもリハ職が一定数いた方が絶対に良いのですが、今回の改正の審議の際に「看護職6割以上を人員基準にしたほうがよい」との案が俎上に乗りました。
今回は見送られましたが次回の同時改正で看護職6割が人員要件になるかもしれません。
リハ職が多くいることでの経営の安定性は非常に魅力ですが、それ以上に人員基準の変更怖いのでリハ職は4割未満にしておくのが良いと思います。
今だとコロナ禍ですのでケアマネさんや病院への営業活動が十分できないってのもハンディですね。
営業したとしてもちゃんと営業戦略は立てとかないとケアマネさんたちは営業慣れしてますから軽くあしらわれちゃうかもしれませんね。