野生生物を調査研究する会活動記録

特定非営利活動法人 野生生物を調査研究する会の会員による活動記録です。

2018年度教職員セミナー--宇宙と水中の世界を知る--

2018-08-02 | 野生生物を調査研究する会の紹介

2008年度 教職員セミナー 宇宙と水中の世界を知る--

8月2日 今日は午前中はプランクトンの話 午後からは天文の話

プランクトンとは、ガイダンスがあり、人と自然の博物館の池でプランクトンをネットを使って採取

そのあと、顕微鏡で観察しました

午後からは天文の話、最近の天文の話題から、火星接近の問題をとく、太陽の話をきいたあと

望遠鏡の実習、太陽黒点の観察も行いました。お土産は太陽観察用の眼鏡でした。


人と自然の博物館で--教職員・指導者むけセミナー植物資料

2018-08-02 | 資料を読む

2018年8月1日 に実施されたセミナー植物資料の一部です

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身近な自然の観察(植物編)
1 植物の仲間
(1)植物とは
 光合成をして独立栄養を営む生物群(光合成をやめてしまったものもある)
(2)植物にはどんなものがあるか(分類)
 水中から陸上に進出し、乾燥に適応する方向で進化していった。
 ① 藻類(光合成を行う生物のうち、コケ植物・シダ植物・種子植物以外のもの)
 ② コケ植物(胞子で増える。維管束がない。根がなく、仮根がある。)
 ③ シダ植物(胞子で増える。維管束がある。根がある。)
 ④ 種子植物(種子で増える。)
 ・ 裸子植物(マツ、スギ、イチョウ、ソテツ など)
2 植物の体のつくり
(1)植物の体の全体像
① 茎の出る場所
 ② 芽や花のつく場所
(2)根の形と働き
 ① 直根とひげ根
 ② 根の役割
 ・ 植物を支える
(3)葉の形
 ① 単葉と複葉
 ② 葉のつき方(互生・対生・輪生)
 ③ 葉脈(平行脈・羽状脈・掌状脈)
 ④ 葉の表と裏
(4)茎の形
 ① 双子葉植物と単子葉植物の茎の内部構造(維管束、形成層)
② 樹木と草
 地上茎の木部が発達(細胞壁が木化)し、年ごとに枯死せず多年生になるもの。
 生育条件によっては、トマトは木のようになる。
 竹、ココヤシ、バナナは木のように大きくなるが、樹木には分類されない。
 大多数の専門家が同意する定義はない。
(5)花の構造


葉の付き方

1互生 対生 輪生
2 互生の葉と葉の角度
① イネ、アヤメ
② カヤツリグサ
③ アサガオ、カシ

180度(2枚で茎を1回転)
120度(3枚で茎を1回転)
144度(5枚で茎を2回転)

3 コクサギ型(葉を左右に交互に2枚ずつ着ける) 例;サルスベリ
ツルで巻きつく植物
 「右巻き」と「左巻き」がある。
【右巻き】 ヤマフジ、アサガオ、
【左巻き】 ノダフジ、ナツフジ、
2 巻きひげで巻きつく植物
【複葉の小葉が変化したもの】 マメ科:カラスノエンドウ
【托葉が変化したもの】 ユリ科:サルトリイバラ
【枝が変化したもの】 ウリ科:キュウリ、ヘチマ、カボチャ、ゴーヤ
【茎が変化したもの】 ブドウ科:ノブドウ、ヤブガラシ
3 刺(とげ)で引っかかりながら登る植物
 ノィバラ、ジャケッィバラ
4 吸盤で張りつく植物
 ツタ(ナツヅタ)、ネナシカズラ
5 茎から根を出して這い上がる植物
 キヅタ、テイカカズラ、イワガラミ、イタピカズラ

植物の生き方
1 植物が生き残るための手段
(1)気候(気温、降水量、積雪、風の強さなど)への適応
 ①低温への適応(落葉、地上部を枯らす、ロゼットとして地面に張り付く、
 低温の時期を種で過ごす)
 ②乾燥への適応(落葉、葉や茎に貯水、根を深く張る)
(2)他の植物との競争(光、生育阻害物質、キノコとの共生)
 ①茎の生長を簡素にして生長スピードを早くする。(つる植物)
 ②裸地での初期生長のスピードを早くする。(光を独占)
 ③アカマツ、セイタカアワダチソウなどは、根から他の植物の発芽や生育を阻害する
 化学物質を出している。
 ④キノコと共生し菌根をつくることにより、根の発達がよくなる。
(3)動物との戦い
 ①刺や毛で身を守る。
 ②植物は動物による食害を防ぐため、有毒物質を作りだし体に貯めている。
 その有毒物質の解毒能力を獲得した動物が、その植物を独占できる。
 ③蜜などによりアリを集めて、他の動物から守ってもらう。
 ④イモムシに食べられているときに、空気中に化学物質を出して他の植物に知らせ、
 有毒物質の準備をさせる。(イモムシに寄生する蜂は、この物質を感知してイモム
 シのいる場所を知る。)
(4)病原菌との戦い
 ①菌の侵入防止(葉の表面にワックス層、ワックス層の下に抗菌物質)
 ②侵入した菌への抵抗
 (菌)侵入するとき攻撃物質→(植物)攻撃物質を感知し活性酸素を生産
 →(菌)攻撃物質の感知システムを抑制する物質
 ③菌の侵入後の対応
 ・攻撃を受けた細胞が出す活性酸素が他の細胞に伝達(活性酸素の準備)
 ・菌が侵入した細胞は自ら死滅(死んだ細胞では生きられない菌が多い)
 .残った活性酸素の処理(抗酸化物質:アントシアン等の色素化合物)
 ・抗酸化物質にも抗菌作用がある。
(5)繁殖(有性繁殖と栄養繁殖)
① 有性繁殖
 遺伝的多様性が確保できる。
 (環境の変化に対応できる個体が残りやすいため、絶滅しにくい。)
 ・風媒花
 花粉を大量につくる必要があるため、これに多くの養分が必要。
 花粉の粒の大きさは小さい。
 ・虫媒花・鳥媒花
 花粉の量は少なくて済むが、昆虫などを誘引する仕掛けが必要。
 蜜(匂い、花の色)で昆虫等を誘引
 特定の昆虫のため、花の構造を進化させた植物がある。
 花粉の粒の大きさは大きい。
 ツバキは、鳥のメジロが花粉を運ぶ。
【昆虫の好む花の色】
 ○黄色 アブ類(ハナアブ等)
 ○白色 甲虫類(コガネムシ、カミキリムシ等)、モンシロチョウ
 ○紫色 ハチ類(ハナバチ、ミツバチ等)
 ○赤色 チョウ類
 ・自家受粉
 確実に受粉できるが、遺伝的多様性が残せない。
 他家受粉と併用する植物が多い。
 雄しべと雌しべの成熟時期を変えて、自家受粉を防ぐ植物もある。
② 栄養繁殖(無性繁殖)
 球根、むかご、地下茎などによる繁殖。
 環境が変わらなければ、最も効率よく繁殖する方法。
 遺伝的多様性がないので、病気や環境変化で絶滅する可能性が高い。

2植物の移動方法(植物体の一部、種子、球根などの移動)

(1)本来の移動方法
 ① 風、海流、水の流れ、大陸移動
 ② 動物に付着(ロ甫乳類や水鳥など)、動物に食べられて種子が糞として散布
 ・果実には発芽抑制物質が含まれているので、消化されて初めて発芽。
 植物の果実は、熟して有毒物質がなくなったことを動物に知らせるた晩
 植物の果実は、熟して有毒物質がなくなったことを動物に知らせるために赤く
色づく。(果実を食べる猿や烏は、赤色を識別できる。)
・スミレ、カタクリの種はアリが運ぶ(アリの好む物質が種に付着)
(2)人為による渡来・移動
 ① 稲作・畑作の作物
 ② 作物に混入
 ③ 薬草、香料、噌好品(フジバカマ、ハーブ類、チャノキ)
 ④ 工芸作物(ウルシ)
 ⑤ 救荒植物(ヒガンバナ)
 ⑥ 用材、薪炭材(ウバメガシ:国内移動)
 ⑦ 牧草
 ⑧ 園芸植物
 ⑨ 蜜源植物(ニセアカシア、セイタカアワダチソウ)
 ⑩ クッション材(シロツメクサ)
 ⑪ 緑化用植物(メキシコマンネングサ、コブシ:国内移動)
 ⑫ 人や車に付着(シロバナタンポポ:国内移動)
 ⑬ 貨物に混入・付着
(3)史前帰化植物
文字による記録が残される時代以前に渡来したと思われる植物。
① 稲作に伴って渡来したもの
 イヌタデ、ニシキソウ、ヨモギ、アキノノゲシ、イヌビエ、ン
 イヌタデ、ニシキソウ、ヨモギ、アキノノゲシ、イヌビエ、オヒシバ、
 メヒシバ、チガヤ、チカラシバ、エノコログサ、イグサ
② 麦作に伴って渡来したもの
 ハコベ、スベリヒユ、ナズナ、タネツケバナ、カタバミ、オオバコ、
 ヤエムグラ、ハハコグサ、ハルノノゲシ、カラスムギ、ツユクサ
③ それ以外のもの
 ヒガンバナ、ツルボ、ヤブカンゾウ、ミツマタ、フジバカマ

注意が必要な植物
1 有毒植物
(1) 植物内での化学物質の生産
 植物は、動物による食害を防ぐため、有毒物質を作り出して体に貯めている。
 その有毒物質の解毒作用を獲得した動物が、その植物を独占利用できる。
 その植物が有毒かどうかは、動物の種類によって異なる。
 毒の感受性は、人によって個人差がある。(10倍程度)
(2) 代表的な有毒植物・注意が必要な植物
 ① ジギタリス
 園芸植物として植えられるが、食用や薬用のコンフリーと間違えやすい。
 コンフリーも肝臓障害を起こす有毒物質があることがわかり、食品としての販売
 が禁止されるようになった。
 ② スイセン
 畑の近くに植えてあると、ニラと間違えて食べる事故がよくある。
 ③ ヨウシュヤマゴボウ
 北米原産の帰化植物で、実がおいしそうなことから、子供が誤って食べてしまう
 ことがある。
 ④ シキミ
 シイの実を拾うときにシキミの実が混入し、中毒事故を起こしたことがある。
 ⑤ アサガオ
 昔、アサガオの種は下剤として利用されたが、毒性が強いため使用されなくなっ
 た。
 ⑥ エゴノキ
 実にサポニンを多く含み、実をつぶして水の中でかき回すと泡がでるため、セッ
 ケンの代用として利用された。
 サポニンは有毒であるため、実をつぶしたものを川に流して魚をとるのに使われ
 た。
 ⑦ キョウチクトウ
 幹を削ってバーベキューの串として使い、中毒を起こした例がある。
 ⑧ レンケツツジ
 高原などでツツジの群生地があるが、有毒であるため放牧している牛が食べずに
 残されたもの。
 花も有毒であり、蜜を吸わないように気をつける必要がある。
 ⑨ アジサイ
 料理の彩りとして使われていたアジサイの葉を食べ、中毒を起こした例がある。
⑩ ノブドウ
 ヤマブドウ、エビヅルは食べれるが、ノブドウは有毒。
⑪ ナンテン
 葉には、健胃、解熱、沈咳作用がある。
 猛毒のシアン化水素を含んでいるが、含有量はわずかで危険性はほとんどなく、
 逆に食品の防腐に役立つ。
 実には沈咳作用を持つドメスチンという成分が含まれているが、多量に摂取する
 と知覚神経、運動神経の麻庫を引き起こす。
2 食べられるが注意が必要な植物
① イチョウ
 昔からギンナンは年の数以上食べてはいけないといわれていた。
 ギンナンにはビタミンB6とよく似た物質が含まれており、この物質がビタミンB6
 の作用をじゃまするといわれている。
② イタドリ(スカンポ)
 若い茎の皮を剥いて食べると酸味があっておいしいが、シュウ酸を含んでいるので、
 食べ過ぎると下痢や結石の原因になる。
 5%くらいの塩水で茄でるとシュウ酸が抜ける。
③ ワラビ
 ビタミンB1を破壊する酵素や、発ガン物質を含んでいるので、生で食べることは
 厳禁。
④ イチゴ類
 モミジイチゴ、ナワシロイチゴ、クサイチゴ、フユイチゴ、クマイチゴ、エビガラ
 イチゴなど、野生のイチゴは全て食べられる。
 ただし、ヘビイチゴ類(ヘピイチゴ、ヤブヘビイチゴ)の実は、有毒ではないが、
 ボソボソしておいしくない。

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