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資料を読む
子どもの本がおもしろい⑨
「かがくのとも」という雑誌がある。5から6歳の幼児を対象にした本でこどもたちの身の回りのこと、すなわち身近な植物、動物、モノ、現象を子どもたちの発見の喜びや驚きを伝える雑誌です。そのなかで、よりすぐりが絵本になります。大人も感心する1冊がこれ。
ハートのはっぱ かたばみ(多田多恵子 福音館書店)
幼児向けにかいてあるといっても無視できない部分もある。著者は多田美恵子、多くの観察会で講師をされているし、単なる植物の名前だけ教える講座ではない。
植物の生活までふみこみどのように生活しているのか、どのように子孫を残そうとしているのかという植物の話をするいっぱいねたがあるかた
さて、幼児向けとは言いながら、「かたばみ」についてどのくらい知っているだろうか。
ハート形のはっぱが見分けるポイントだよといいつつ、8ページにはヤマトシジミがとびかう絵がある。ヤマトシジミの説明はないが、絵を描いた人はちゃんと知っている。
ヤマトシジミが卵をうむのはこの草なのだ。(食草です)
14ページには、かたばみの花が一日ばなであることが順にていねいにせつめいされています。
葉っぱにはシュウ酸がふくまれているので昔の鏡(銅鏡)を磨くのにつかわれていました。本では、そんなことにも触れずちがうものを磨いています。「さん」のちからということで、説明しています。
最後は、たねのひろがりかた。透明な皮に包まれたたねの話は、おそらくたいていの大人はしらないのではないでしょうか。
さらりと、仕組みを説明しています。かたばみのたねのはいいったかわをみつけたひとはでひみつけてください。
多田さんの本は幼児から大人へ、観察会でも人気な理由がわかります。
いまかたばみの種類も多い。観察しませんか。
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