先日、少し視線について触れましたが「絵画(デッサンですね!)と共通する。」と思う部分が他にもありました。
絵を描く時に、腕や脚などを部分的に見て集中して描くのではなく、全体の空間(その隙間の空間やまわりの空間も含む)をとらえて、カタチを見極めていきます。
美バレエ・エクササイズのクラスで、ご自分のカラダを鏡で見る時も同じ様に感じます。
例えば、En Haut [アンオー(腕のポジション名)フランス語で「上に、上方へ」の意]は、両手で、まぁーるく囲んだ腕を頭の上で作るのですが、腕ばかり見るのではなく、その空間を見ていくと、腕と頭との距離感、まるの形が見えてきて、肩が上がっているコトに気付けたりするのでは、と思います。
Special thanks | beatuful photo: Michelle Maria Free for commercial use, No attribution required. 雲が地平線の彼方までステキですね。
Passé [パッセ(脚の形のポジション名)フランス語で「通過する」の意]やCoupé [クペ、クッペ、クーペ(脚の形のポジション名)フランス語で「切る」の意]では、片足のつま先を伸ばした状態のまま、そのつま先を軸脚の膝やくるぶしに持っていきますが、その時、脚によって出来る三角の空間の形に目を向けると、三角が小さいのは、曲げている脚の膝が前に行っているから、もっと腿の根元から開かなきゃ!と、気付けられると思います。
全体を大きくとらえると、また、いつもと違った発見にたくさん出会えると思います。
キャンバスを逆にして描いた絵を見たりしますが、ヨガの逆転系のポーズとも似ていますよね。
いつもと逆の視点(凝視するのではなくて「ソフト・アイ」を意識して周辺視野も拡げていく。)からモノを見ていくコトで、全体のバランス、新たな発見、新しい発想が生まれてくる。そして、ご自分で体感し、意識に繋げていく。
空間の中の自分、自分の中の空間。
難しそうですが、楽しく見て行きましょう。
この薄明かりの中でも、La tour Eiffel [エッフェル塔]の存在を感じられるのは、なぜなぜ。