ヤクルトが小川淳司監督(55)の来季続投を決めたことが8日、分かった。2年契約の最終年の今季は52勝57敗10分けでリーグ4位(8日現在)。一時は首位を走りながら故障者続出で失速したが、現有戦力を活用してクライマックスシリーズ(CS)進出争いをする手腕を高く評価した。9日にも、衣笠剛球団社長兼オーナー代行(63)が続投を要請する。
信頼は揺るがない。来季も小川体制で戦う。ヤクルトが、2年契約の最終年だった指揮官の契約延長を決めた。複数の球団関係者が「来季も小川監督で行く」と明かした。
今季は5月まで首位争いを展開。主力選手に故障者が続出して失速したものの、残り25試合で3位広島に1ゲーム差の4位。CS進出へ望みをつないでいる。
関係者の話を総合すると、球団では当初、本拠地でCSを戦う2位、あるいは勝率5割を続投ラインと設定していた。しかし、故障者が相次ぐ中、4年目捕手の中村、3年目外野手の松井淳ら若手を積極的に登用、来日1年目のミレッジを順応させて首位打者争いさせるなど、現有戦力を最大限に活用する手腕を改めて高く評価した。
衣笠球団社長兼オーナー代行はサンケイスポーツの取材に対して「まだ決まっていない」と話しているが、今回の新潟遠征に同行しており、球団関係者によると、9日にも続投を要請する。
指揮官は「(契約は)受け身だから、自分から話すことは何もない。やれと言われればやるし、こういう世界だから覚悟はできている」と話しており、2001年以来のリーグ優勝へ、来季が集大成の年となる。
小川監督は10年5月から、シーズン途中で辞任した高田繁前監督(67)=現DeNAゼネラルマネジャー=に代わって監督代行として指揮。19あった借金を完済し、翌11年から2年契約で監督に就任した。昨季は70勝59敗15分けでリーグ2位。リーグ優勝こそ逃したが、8月に球団史上最速で監督通算100勝を達成していた。
今季は残り25試合-。監督問題に終止符を打ち、小川ヤクルトがCS争いに集中する。
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