こころつないで

**たいせつなのはこころ**

可能性を否定できない?!

2011-04-25 04:40:00 | インポート
人は正直に白状したくないことについて、説明を求められると、つい持って回った言い方に逃げ込んでしまう。当方も例外ではないから、あまり偉そうにはできないが、それにしても、と首をかしげる口上が続く
▼福島原発事故に関連した会見では「~の可能性は否定できない」が常とう句になった。核燃料の大半が溶けるメルトダウンについて東京電力は「起きる可能性は否定できない」、「決して溶融していないと断定して申し上げているわけではない」
▼夏の計画停電の可能性についても九州電力は「否定できない」。国も右ならえだ。枝野幸男官房長官は3号機について「水素が建屋の上部にたまっている可能性を否定できない」。なぜ、すっきりと「可能性がある」と言えないのか
▼否定できないは二重否定だが、三重否定もある。柏崎刈羽原発の防潮壁について、発電所幹部は「これがなければ安全でないとは思わない」。はっきりと「なくても安全」と言いたいのだろうが、オブラートが厚すぎて、何が言いたいのか分からない
▼原子力安全委員会の班目春樹委員長は「(原子力行政を)推進してきた者の一人として謝罪する気はある」と語った。謝るなら「ごめんなさい」だろう。「ごめんなさいと言う気はある」では、反省のかけらも感じられない
▼原発は多重防護が売り物だった。それがことごとく機能しなかったのをお手本にしたのか、保身や批判をかわすための多重防護は万全のようだ。こんな貧しい日本語が流行語大賞に輝く「可能性も否定できない」。
新潟日報2011年4月24日


*****

面白いものだ。
断定する言葉をことごとく避けるのか。
斑目さんの言葉もいまひとつ・・・。
「謝罪する気はある」といっても
どこで謝罪するのか。
今じゃダメなの?
謝罪したら非を認めることになるから?
認めたほうがいいのでは・・・?





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