ロロ・メイだったと思うが。
昔、人類の恐怖はトラだったり、狼だったり、襲ってくる外敵に備えていればよかった。
現代においては、そのような恐怖はない。現代人の最大の恐怖は
「価値観の崩壊」
であると言っている。秋葉原の犯行現場に向かう彼は、だれぞ、自分の存在に気付き、犯行を阻止してくれる人はいないものかと、得体の知れない恐怖に突き動かされながら走っていたに違いない。
15の春に、人間として目覚めた彼は、空を仰ぎ、その向こうに、すべてを置いて行かなければならない世界があることを知った時、誰ひとり、バッキャローと怒鳴りあえる友がいないとしたら、そして、ままならない学業にすがらなければならないとしたら、それは恐怖であったに違いない。
兄弟の仲良きこと、将棋相手がいること、何でもいいから飯の種にありついて、生き延びられることを価値とすべきである。最後まで何があるか分からないのが人生である。
昔、人類の恐怖はトラだったり、狼だったり、襲ってくる外敵に備えていればよかった。
現代においては、そのような恐怖はない。現代人の最大の恐怖は
「価値観の崩壊」
であると言っている。秋葉原の犯行現場に向かう彼は、だれぞ、自分の存在に気付き、犯行を阻止してくれる人はいないものかと、得体の知れない恐怖に突き動かされながら走っていたに違いない。
15の春に、人間として目覚めた彼は、空を仰ぎ、その向こうに、すべてを置いて行かなければならない世界があることを知った時、誰ひとり、バッキャローと怒鳴りあえる友がいないとしたら、そして、ままならない学業にすがらなければならないとしたら、それは恐怖であったに違いない。
兄弟の仲良きこと、将棋相手がいること、何でもいいから飯の種にありついて、生き延びられることを価値とすべきである。最後まで何があるか分からないのが人生である。