龍馬ほど登場する機会の多い人物はないかもしれない。
イギリスは、今こそ、世界の中心を奪回しようと画策している、そう思えてならない。
とすれば、加治もフリーメーソンか。
「あやつられた龍馬」
加治将一著
祥伝社
幕末を一緒に推理したくなる、そんな1冊。お勧め係数170。 . . . 本文を読む
秋葉原の事件で、「甘ったれるな」と言っている人がいる。
誰もが理想的な両親の元で育てられるわけではないとか、
誰もが理想的な環境で育てられるわけではないとか、
そんなことを言っているが、誰にでも有りうることで、特別な例ではないのである。
私が子供の頃は、自然の中で遊び、不安な状況に耐える訓練を自然としていたのである。
暗い山道を歩くとか、熊のいる山の中に取り残されるとか、不安の中で自分を見失わな . . . 本文を読む
ロロ・メイだったと思うが。
昔、人類の恐怖はトラだったり、狼だったり、襲ってくる外敵に備えていればよかった。
現代においては、そのような恐怖はない。現代人の最大の恐怖は
「価値観の崩壊」
であると言っている。秋葉原の犯行現場に向かう彼は、だれぞ、自分の存在に気付き、犯行を阻止してくれる人はいないものかと、得体の知れない恐怖に突き動かされながら走っていたに違いない。
15の春 . . . 本文を読む
甘粕が生きた時代を読めば、日本が恨まれるに至った原因が分かりそうだ。
そう思って読み始めたが、今日までのところ獄中。
甘粕正彦 乱心の広野
佐野眞一著
新潮社
獄中より
私は或る意味に於て人生の落伍者であり、世人が言ふ通り、まさしく一介の武弁だったに過ぎない。又刑余の病身者である。然しながら此の病める身と傷ついた心を持ちながらも尚日本人として、止むに止まれぬ心だけは捨てる事は出来ない。
軍人 . . . 本文を読む