JA7GOG - 宇宙は生成と衝突破壊の繰り返し

仮説、通説、迷信、誤解、目指せ間違い脱皮。勿論ここにも。
縄文時代、ペルシャ人が岩手で金を製錬。痕跡を探る。

なぜ急ぐ

2014-10-14 23:25:21 | ダイヤモンド
何個目だろう。綺麗な八面体に期待を膨らませながら削るのだが、
最後の一撃でグラファイトに変わっていることを知らされる。
大きなやつを削り終わる頃にはダイヤモンドカッターは丸くなり、
私は疲労甚だしく、ちょっとウンザリだ。
グラファイトに相転移しない条件とは、どんなものかと考えてみた。
相転移しないためには新幹線並みのスピードで上ってくる必要があるというが、
これだけでは状況を思い浮かべるには不十分だ。

核マントル境界の2000度の世界で生じたカルビンがプルームに乗って上昇、
集まったカルビンはカーボナードになり噴火を待つ。
噴火が起きると残ったプルームの温度は徐々に低下する。
カーボナードが徐々に冷えるときにカーボナードの中に単結晶が生じる。
更に温度が低下するとプルームは花崗岩化し次のプルームの上昇を待つ。
花崗岩化したプルームが新たなプルームの熱で溶けることなく噴出すれば、
単結晶は無事、地上に現れることができる。
とすれば、単結晶を地上にもたらすのは蛇紋岩質プルームだが、
花崗岩化プルームが溶けていれば相転移していることになる。

単結晶がマグマに熱せられる前に噴出するには、
新幹線並みのスピードで上ってくる必要がある、ということかな。
仮説の行方は。

この石、針状ダイヤモンドだろうか、スチュワータイトだろうか、クラスターです。


キンバーライトパイプの中のダイヤモンドは地表付近で寄り道を
しているわけだから、急いで昇る必要もないのかもしれない。
熱せられないことが相転移しない条件ではないか。

期待は外れ。非常に硬いスチュワータイトクラスターでした。

同じような説明があります。

天体と星空の楽しみ方
http://seiza-hoshizora.com/page/4/
≪キンバーライト・マグマの上昇進路にダイヤモンドがなければ。そのキンバーライトは“はずれ”となるわけです。≫
≪急上昇して地表付近に到達し、急激に冷却されたダイヤモンドは、瞬間冷凍されます。原子の結びつきが凍りつくのです。≫
≪高温の溶けた岩石の中に炭素が単体で存在し、その量が十分にあれば、しだいに液体が冷えていくことによって、炭素原子が集まり、ダイヤモンドとして成長していくのだとか。≫
≪多くのダイヤモンドが同じ結晶の形となる事実こそ、誰にも邪魔されない液体の中で成長した証拠だと言われています。≫

結晶化したダイヤモンドは低温下で眠っている。
道草はいけない。
黒い液体カルビンの温度が下がりカーボナードへ、そして単結晶化。
八面体の形状をしていない物はカーボナードコーテッド、
八面体の形状をしている物もカルビンコーテッドで黒い、たぶん。
このカルビンがなかなか落ちない。
しかし、酸化しやすいようなので、一度に落とそうとしないで毎日少しづつ削る。
カーボナードも単結晶同様に絶望的に硬い。

≪ブラジルなどではマグマと関係のない場所で、石炭の中から黒いダイヤモンドが採取されるそうです。それは“カーボナード”と呼ばれており、≫
出来方が違う?

なかなか落ちないカルビンのような物は
黒いが削ると白い粉になる。カルシュームだろうか。
一度削れなくなっても数時間後にはまた削れるようになる。
空気に触れると化学変化を起こすのだろうか。
岩が割れて運良く黒い石に包まれてダイヤモンドが外に出れば、
川を降るうちに削れて透明のダイヤモンドが現れるかもしれない。
インドで見つかったダイヤモンドのように。
溶けたCaの中でCが結晶化するのかも知れない。

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