人々に臨む患難はさまざまである。しかして各自に臨む患難は、その人にとりて必要欠くべからざる患難である。彼をきよめ、彼を鍛え、彼をして神の前に立ちて完全なる者とならしむるために、ぜひとも臨まねばならぬ患難である。
かくのごとくにして、ある人は家庭の患難を要し、ある人は病の患難を要し、ある人は失恋の患難を要し、ある人は貧困の患難を要し、ある人は失敗落魄(らくはく)の患難を要するのである。
人各自の悩む病にしたがい特殊の薬を要するがごとくに、各自の欠点を補うために特殊の患難を要するのである。患難は前世の報いではない、来世への準備である。刑罰ではない、恩恵である。
われはわれに臨む特殊の患難によりて、楽しき神の国に入るべく磨かれ、また飾られ、完全(まっと)うせらるるのである。されば何人も彼に臨みし患難を感謝して受くべきである。 (内村鑑三)
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(今日のお弁当)
さんまの蒲焼丼
煮物
酢の物
浅漬け
(今日の夕食)
[肉の料理]
[野菜類は昼に同じ]
(以上、アーブレ)