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昼前、いつのもの通り弁当を届けると、なんと、当のご本人がトイレで倒れていた。
救急車を呼んで、緊急入院。直ちにICU室へ。一息ついた頃には、短い冬の日は、もう夕刻になっていた。
さて、問題は、残された連れ合い。こちらの方が重大なのだ。急ぎ留守宅に戻ると、事態を認識できない痴呆老女は、ひたすら食べ物を探している。
餡蜜を食べて大満足。半世紀連れ添った伴侶と、永の別れとなるかも知れぬ日に、のんきなものである。痴呆は恩寵なのかもしれない。
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(今日のお弁当)
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(今日の夕食)
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