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義兄は週末に気管切開手術を受けることになった。
インフォームドコンセントと言うのであろう。関係者である我々夫婦と叔母と、義兄の姪とを召集した主治医は、時間をかけて、分かりやすい言葉で、懇切に説明してくれた。
経過説明の中で、「高齢(88歳)で栄養失調なので」というくだりがあった。一年間、毎日食事を届けてきた我々夫婦には(特に給食担当の家内には)聞き捨てならない一言であった。
「何を食べても、吸収する力がなければ、栄養失調になる」と理屈では分かっていても、苦労が報いられなかったという虚脱感は、どうしようもない。
「ひととせの 努力甲斐なし 誰ゆえに この虚しさに耐えよと言うや」
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(今日のお弁当)
魚の照り焼き弁当
すき昆布の煮物
ツナサラダ 他2品
(今日の夕食)
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