親戚の開店祝いのお下がりでもらった胡蝶蘭。
大きな鉢に三株を寄せ植えしてあったのを根を整理して植替え。
一株は二番花を咲かせている。
その花の豪華さもさることながら、一か月ほど花を咲かせているのも魅力だ。
普通の植物は土中に根を張るが、胡蝶蘭は他の植物に絡みついて成長する着生植物なので、地上にも根を出して空気中の水分を吸収している。
日に日に大きくなる葉っぱだけでなく、根の成長も見ることができるのは楽しい。
普通の植物を見るときも、視点を変えて「根を視る(想像する)」必要があるかもしれない。
そこで始めたのが水耕栽培。
バジルと青シソ。
ペットボトルを二つに切って、胡蝶蘭を植替えるときに余ったミズゴケで固定しただけ。
肥糧は胡蝶蘭に与える液肥の余りを与えるだけ。
本来は視えない地中の根も丸見え。
これが人間だったら性根を見透かされて恥ずかしいことこのうえなかろう!
まだ小さいのにずいぶんとたくさんの根が出ている。
根は英語で「roots」。
物の由来だとか原点の意味もある。
注目すべきは「roots」が複数形であること!
物事の原点には数多くの根がある。
その根のおかげで今がある。
咲き誇る胡蝶蘭の花を見てそう思った。
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