6月に、小学校の同窓生の掛かりつけ医が、もう歳だからと引退した。
「すまんけど、他の医者を探してくれるか」と言われていたが、しばらく経っても異常がない。
家で血圧を測っても、140前後の歳相応の数値。
こりゃ、案外、薬を飲まなくても大丈夫なんだと自己判断。
「薬から病を起こす 」「薬は身の毒」なんてことわざが有馬温泉。
半年近く医者通いせず。
薬も飲まずに放ったらかしにしていた。
ところがどっこい北の湖。
10月頃から歯が痛い。
肩をボキボキ、首をネジネジ、調子がへん。
耳も詰まった感じがする。
なんてーこったい肩こったい。
こいつぁー駄目だと勘念して、半年ぶりに新しいクリニックへ。
診察を待っているのは年寄りばっかし。
まずは「血圧を測りますね」と優しく言われて腕まくり。
シューシューと空気が入る。
さて、どのくらい?
と、思ったら、空気が抜かれて測り直し。
こんな時は毒なことはない。
これだけで血圧が上がる!
測り終わって医者が一言「180」。
な、な、なんと、南都は奈良の興福寺!
体の裏表に聴診器当てられ、おまけに血を抜かれて血糖検査。
結果、「前と同じ薬を出しときますから、しばらく様子をみましょう」ときたもんだ。
「薬無ければ病なし 」「薬多ければ病甚だし 」なんてことわざを信じてはならないのだと納得。
それでもって、再び薬漬け!
診察を待つ年寄りの一員になった。
兼好法師が言っている、
「よき友三つあり。一つには物くるる友。二つには 医師(くすし)。三つには智恵ある友」
医師とも仲良くやっていくとするか!
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