のり巻き のりのり

飾り巻き寿司や料理、己書、読書など日々のあれこれを書いています



世界で起きていること

2016年01月05日 | 読書
イランとサウジアラビアの国交断絶が報道されている。

中東問題はすべて宗教の問題なのだけれど、日本人にとってぴんと来ないことばかりです。

イスラム教に対する偏見、知りもしないで過激なISがイスラムそのものと思ってしまう。

よく耳にするシーア派、スンニ派って何だろう。イランはシーア派、サウジはスンニ派だとか。

「テオの旅」(カトリーヌ・クレマン著 NHK出版)

主人公は14歳の少年。知的な天才少年だが、原因不明の病に冒されている。

彼を連れて変わり者でお金持ちの伯母さんが世界1周旅行に連れ出した。初めはエルサレムから、宗教の聖地を巡る旅に出る。

様々な国、宗教を巡る冒険・・・ 日本も出てきます。私たちはもっとテオのように宗教について勉強する必要があると思います。

「わたしはマララ」(マララ・ユスフザイ著 gakken)

2014年ノーベル平和賞を受けたパキスタンの少女、一昨年世界中の注目を浴びました。あのスピーチに世界の人が感動したことはまだ記憶に新しいでしょう。

パキスタンもイスラムの国ですが、マララとマララを育てた父親はきわめてリベラルな考えで、人々の融和、自然との共生を強く願っていました。

何よりも女の子が虐げられ、教育不要の考え方を否定していました。無知と貧困が宗教の根本まで曲解させてしまうのが問題だと。

スンニ派とシーア派の違いやイスラムのことが、少女の言葉を通してよく分かります。

ともかく知ること、理解すること、マララのように学び、自分を作っていくことの大切さを感じます。正月ボケの日本人に喝!