のり巻き のりのり

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薩摩揚げ

2016年01月16日 | うちご飯外ご飯
鹿児島県串木野から「薩摩揚げとラーメンセット」が届きました。

じつはこれ、JAの抽選で当たったギフトカードで注文したものです。



当地では「はんぺん」と言います。関東地方では「天ぷら」と言うことが多いとか。

そこで薩摩揚げと天ぷら、はんぺん、どう違うか調べてみました。

薩摩揚げはすり身にした魚肉に、食塩や砂糖,澱粉等を加え、丸形や角形等様々な形にして油で揚げた魚肉練り製品で、人参の細切りや笹掻き牛蒡(笹の葉の様に薄く細かく削った牛蒡)等を混ぜる場合もあります。

江戸時代に西日本でよく食べられたそうです。大阪では「つけ揚げ」とも呼ばれます。

元は沖縄の揚げかまぼこのチギアギから薩摩揚げと呼ばれるようになったとも。

「天ぷら」とは当初、外国から九州・沖縄方面に入ってきた油料理の総称であったようで、その後、以前から日本にあった油料理も含めた名称となりました。

江戸では魚介類を原材料としたものを「天ぷら」と呼んでいたので、西日本から伝わった魚のすり身を揚げたものは「薩摩揚げ」と呼び、野菜類を揚げたものを「精進揚げ」(しょうじんあげ、しょうじあげ)として区別していました。

愛知等(中部地方)や広島では魚のすり身を油で揚げた物(茶色)を「(揚)はんぺん」・「揚半(あげはん)」とも言います。「揚げかまぼこ」と呼ぶ地域{東北地方(仙台)}もあります。

半片は魚の擂り身に山芋や澱粉等を加えて、半月形や方形等に作って茹でたり蒸したりしたふわふわした食感の練り物です。

ああ、そうか。愛知県民は揚げても蒸してもすり身の練り物をみんなまとめて「はんぺん」と言ってるんだ。ざっくりした県民性なんでしょうか。地域によって呼び方が違うのがおもしろいです。

揚げたてをすぐに食べるのが一番おいしいでしょう。とりあえずそのままで。レンチンで便利、おいしい!

鍋仕立てにも。「薩摩揚げ野菜たっぷり塩麹鍋」



抽選で当たった上物ですもん、上等な気持ちで食べることができました。

悲しいニュースが続く中、身近なところにある幸せをありがたく思います。