悲しい出来事

夜になってショックキングな事件を知りました。「中学３年生がマンションから転落、自殺か？」

何と数年前、勤務していた小学校で教えていた子です。名前は報道されていないのですが、場所から教え子の中のひとりだと分かりました。

その学年は大変な子が何人もいました。教師に暴力を振るい続けた子、テストの時にばしばし鉛筆を折る子、友だちに何か言われるとすぐに物を投げる子、思うようにならないとコンパスの針で机をつつく子など、いわゆるキレる子たちです。小学校低学年のうちからすでにそんな状態の子がいっぱいいたのです。

１８０ｃｍの熱血教師、スポーツ万能の新任教師（男性）とタッグを組み、気合いを入れて学年を運営していましたが、正直かなりのストレスを抱えていました。

保護者からは××君とは同じクラスにしないで欲しい、××からこんな被害を受けたので何とかせよ、などの訴えが毎日のようにあり、クラス編成にも頭を悩ませました。保護者との話し合いも対応は千差万別で苦労しました。

つくづく子どもも親も変わってきたなあと感じたものです。こんな実態の子どもの指導に当たっているのが現在の先生です。

「いじめに気づかなかった」という学校側を非難する社会の声は大きいのに、現場の先生たちの心労を語る声は聞こえてきません。一生懸命やっているのにです。

今日の事件は詳細に報道されていないので原因は分かりません。しかし、すぐにキレる子、攻撃的な子、短絡的にしか考えられない子、命を考えない子、なぜそういうことになってしまったのか、根本的な問題は何かを考えないとこれからも同じことの繰り返しでしょう。

思春期の子どもたちには逃げ道を作ってあげよう。心を支える大人でありたい。

とまれ、亡くなった△男を悼み黙祷するのみ。