のり巻き のりのり

飾り巻き寿司や料理、己書、読書など日々のあれこれを書いています



読書の日

2017年10月21日 | 読書
台風の影響でずっと雨なのが恨めしいです。
外仕事、外遊びができなくてくさっているのは子どもばかりではありません。

明日の選挙をはじめ、レジャー、イベントにも影響があるでしょう。
雨の中、新しい冷蔵庫がやってきました。

これから家族の一員、よろしくね。
冷蔵庫の寿命、10年から15年くらいらしいけれど、私の寿命とどっちが長持ちするかしら。

冷蔵庫の中身が少なく今日は在庫整理、朝は昨日作ったお総菜パンです。



もっぱら読書の日となりました。本も集中して読むとおもしろい。

 葉室麟   双葉社

時代小説で名を馳せている作家の作品です。
主人公は愚直で自他ともに認める臆病者18歳の伊東七十郎。

武芸はからきしだめなのに、刺客の命を受けることに。
どうしようもない状況ですすむ旅の途中で、心優しい盗賊一味と関わることになります。

思いがけない出来事を通して、身分の差を超え友情が芽生えていく。
臆病って? りんとした心の強さを教えてくれるとっても爽やかないい内容です。おもしろかった。 オススメ

合間に軽い本も

  

「90歳なにがめでたい」 まだ売れてますね。
軽妙なトークにふふふ   


    熊谷敬太郎  NHK出版

東京清瀬にあるきよせの森総合病院の院長は、ロシア革命を逃れ、国境を越え日本に亡命した白系ロシア人女性です。
武谷ピロニピという実在人物を紹介した本です。

ニコライ二世の側近だった貴族を父にもち、革命で追われる中ウラジオストク、ハルピンを経て日本に来る。
会津で日本語を学び、医師になるまでの強さに惹かれました。

主人公の女性としての強さもさることながら、その時代にロシア人を日本に来させ、家族同様に世話をした日本人(ここでは安藤大尉)がいたことに心打たれました。

その人はいたからこそ、日本の地域医療に貢献する病院が今も続いているんですから。
文章自体はさくさくやや頼りないですが、そんな人がいたことを知るだけでも有意義な読書です。