つらつら思うこと!
「有識者会議」への疑問。
今上天皇の「退位」のご意向について、
有識者会議なるものから出てくる話は、
「勝手に公務を増やして、それで生前
退位したい」というのは、これまでの
天皇のあり方と違うという話しです。
そして、そうした言説に、少なくない程度の
人びとが誘導されている状況が、感じられ
ます。
この場合、この有識者という人びとは、
どの程度まで、これまでの「天皇(ミカド)」
のありようを知っているというのでしょうか。
「天皇(ミカド)」は、一時期、後鳥羽や
後醍醐の時代はあったものの、ほとんどは、
戦乱を「ケガレ」として、その災厄の除去を
はかってきたのだし、天変地異や災厄に
対しても、〝慰霊〟と〝鎮魂〟をその大いなる
「務め」として、できる限りの行いをしてきたと
いうことができるのです。
有識者会議の一部の人びとは、ほとんどが
「近代天皇制」という特殊な時代の桎梏に
とらわれているのとともに、
あたかも徳川幕府やかつての軍部のように、
「天皇(ミカド)」個人への尊敬を欠いている
ように見えます。
北朝の天皇を除くという歪んだ事実も含めて、
いま百二十五代といわれている「天皇(ミカド)」の
過ぎ来し方のありように、眼を開かれ、
そのうえで、今上天皇の「公務」の意味を、
考えなくてはならないと思います。
おかしいでしょ?「有識者会議」