秋も深まってきました。
先日、めずらしく時代小説を読みました。
以前から読みたいなと思っていた藤沢周平の長編『蝉しぐれ』。
漱石の『三四郎』、井上ひさしの『青葉繁れる』なんかと並ぶ、
青春小説です。
「・・・人間は後悔するように出来ておる」。
小説の中で、藩の政争に巻き込まれて切腹を命じられた父へ、
なにも言葉をかけることが出来なかった主人公を慰める友人の言葉です。
わたし自身、これまでを振り返るに、
人生とはほんとうに後悔ばかりであった気がします。
なんか秋の夕暮れに、ふと気がつけば寄せてくる市塵の風のように、
感じられる言葉でした。
ところで、今月10月20日(土)13:00から15:00、
京都商工会議所ホールで講演会をいたします。
もっと以前から告知すべきだったのですが、
あっという間に日だけが過ぎ、一週間前のお知らせです。
すみません。
途中、休息をいれて二時間にわたる講演ですが、
テーマは、来年4月いっぱいを持って〝退位〟なさる
今上天皇をも含めて『天皇とその時代を考える!』です。
おもに北朝の天皇として現在の皇統から
外されている光厳天皇の労苦、
戦国時代、武力や覇権に阿ることなく
毅然として朝廷の維持に務めた後奈良天皇、
さらに京都修学院離宮の造営など江戸期寛永文化の
光を担った後水尾天皇の三人の天皇をとりあげて、
いったい「天皇」とは日本人にとってどんな存在だったのか、
そうしたお話しをいたします。
東京から行かれる方もいるようですが、
ぜひ京阪神にお住まいの方で、
お時間ある方はおいでください。
いろいろなお話しを重ねていきたいと思っています。
申し込みは、下記にある京都商工会議所におたずねください。
受講料は2500円だそうです。
tel:075-212-6416
e-mail:kyotokentei@kyo.or.jp
http://www.kyotokentei.ne.jp
よろしくお願いします。