仕事と生活の授業(続き)

前に作ったホームページは、あまり読まれないようなのでブログで再挑戦です。

38.東京十社巡り その2 芝大神宮 日枝神社

2024年03月20日 | 日本神話を読み解く
品川神社の次は芝大神宮です。
御祭神は伊勢神宮内宮と同じ天照大御神(アマテラスオオミカミ)と
伊勢神宮外宮の豊受大御神(トヨウケのオオミカミ)です。


江戸時代「関東のお伊勢さん」として人気を博していたそうです。
今はビルに挟まれて窮屈そう。 
すぐ近くに徳川家の菩提寺である増上寺があります。

私の母方の祖父が増上寺の参道にあったおでん屋さんお多幸の雇われ店長で、
母は芝大門で生まれ、神明小学校に通っていました。

私は仕事で大門にはしょっちゅう来ていましたが、
増上寺に入ったのは初めてです。

建物の大きさにびっくりしました。
徳川帝国の面目躍如です。

芝大神宮の次は千代田区永田町の日枝神社です。順番は適当です。

主祭神は大山咋(くい_杭)の神です。
由緒書きには、「当社は武蔵野開拓の祖神・江戸の郷の守護神として江戸氏が山王宮を祀り」とあります。

秩父の豪族だった秩父氏(江戸氏)が
江戸の干拓のために滋賀(京都)の日枝の山(比叡山)から
治水の神とされる大山咋(くい_杭)の神=山王
を呼び寄せて祀った神社です。

おそらく京都にいた干拓の技術者集団を呼び寄せたということだと思います。

神様のお名前に「くい」とありますが、杭を使った干拓技術があります。
古墳時代の岡山市津寺遺跡で6千本の杭の干拓跡が出土しています。

6000本の杭を打ち込んだ不思議な構造物…岡山県の「謎の遺跡」に秘められた古代人の凄い発想 19世紀オランダの技術とも共通点がある

1980年代に岡山県で発見された津寺遺跡は、用途がわからず「不思議な構造物」とされてきた。工学博士で元国土交通省港湾技術研究所部長の長野正孝さんは「近くには日本で4番...

PRESIDENT Online(プレジデントオンライン)

同じ技術が昭和の時代まで有明海の干拓で使われています。
干拓 - Wikipedia

干拓 - Wikipedia

日枝神社は高台ですが、すぐ西の赤坂から南の溜池と、東側の細長い低地は葦原の湿地帯でした。
図の右下濃い青は日比谷入江で海です。

その湿地帯は、
江戸氏の創設者江戸重継が活躍した西暦1000年頃から水田に変わったことが、溜池遺跡の地層分析で分かります。
(リンクは港区のホームページです。)
日枝神社の東側、永田町2丁目は、細長い田んぼだったと地図から想像できます。永(長)田町の由來を人名とする説は根拠が乏しいと思います。


(東京十社巡りは、まだ続きます。次回をお楽しみに。)



コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 37.東京十社巡り 白山神社 王子神社 品川神社 | トップ | 39.東京十社巡り その3 氷川神社 富岡... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

日本神話を読み解く」カテゴリの最新記事