山形弦楽四重奏団 ブログ

演奏会のお知らせ・日々の活動など

山形弦楽四重奏団 第93回定期演奏会。

2024-10-15 23:59:59 | 演奏活動

 「秋来ぬと目にはさやかにみえねども 風の音にぞおどろかれぬる 藤原敏行」

 残暑厳しい日々でしたが、急に灯油を買いに走る季節になってきました。寒暖差が体に負担をかけます。くれぐれもご用心を。

 さて、第93回定期演奏会終了しました。

 今回は、お馴染みのゲスト2人を加えて、一緒に演奏会を作り上げました。オーケストラ業務が忙しい「芸術の秋」に、手伝ってくれたお二方には改めて感謝申し上げます。

 W.A.モーツァルトは、やればやるほど難しく感じるようになってきました。若い頃は自分の気持ちオンリーで演奏していたので、楽譜が単純な分そこまで大変だと思っていませんでしたが、無駄に長い経験のせいで、色々わかってきてしまって、とにかく難しく・・・そこを乗り越えれば楽しさも少しだけ感じる時もあり・・・本場直前まであがいてみました。

 演奏会を継続してきましたが、ご来場の皆様はどう感じたでしょうか?

 いつも応援くださってありがとうございます。

 これからも頑張ってゆきます!  倉田(ヴィオラ)。

 第93回定期演奏会までヴァイオリンの中島がブログ担当します。

        

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山形Q 練習日誌93-vol.5 (倉田記)

2024-10-14 23:59:59 | 練習日誌

 明日に本番を迎える最終リハーサル日。

 ゲネプロはありますが、落ち着いてリハーサルできるのは今日まで。

 縦線がずれなければ音楽になるというアプローチは息が苦しいですが、誰かがやろうとしている音楽に全員が集中して一緒に奏でると思えば少し気持ちが楽。

 モーツァルトがシンプルだけど素晴らしい音楽を書いているので、つい周りの音楽からはみ出してでも自分の音楽をやりたい気持ちを抑えつつ、アンサンブルに集中すると自分の音か周りの音かわからなくなる瞬間に立ち会える瞬間に幸せを感じる事ができるのです。

 自分の音だけではなく、みんなで作る音楽。つくづくアンサンブルの楽しさ、難しさを今回は味わえています。

 明日は19時から山形市文翔館議場ホールにて第93回定期演奏会が開催されます。

 是非ご来場ください。つまらない私のプレトーク付きです!!

 チラシを貼らせていただいたり、置かせてもらう活動をしています。  
  ただいま35箇所及び山形市内公民館

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山形Q 練習日誌93-vol.4 (倉田記)

2024-10-06 23:59:59 | 練習日誌

 今まで私達はオーケストラ、室内楽、ソロ曲など多くのモーツァルト作品を経験してきました。

 モーツァルトを演奏していて思う事は、楽譜がかなり綿密に書かれているので、ほんの髪の毛一本分(例えです)音を動かしただけでもアンサンブルが乱れる原因になったり、より雄弁な音楽になったり、ある有名なプレイヤーが言うには「演奏していて、これほど息苦しい作曲家はいない」と言う言葉に半分頷けてしまう自分もいます。ちょっとした風で崩れてしまう砂山のようです。

 表現を大袈裟にしてロマンティックに演奏する方が演奏者として楽な道です。ピリオド奏法を知ってしまった(もちろんピリオドアプローチを全面に出して演奏しているつもりはないです)現在となっては、その楽な道はこの作曲家を演奏する上で無いなぁ・・・・と思う次第です。あえて、難しい道を選んで、それが失敗したとしてもプロの奏者である限りしょうがない・・・・・。

 モーツァルトは繊細で・・・・しかし楽しく明るく・・・・大胆な転調もあり・・・・・・気を抜く、自動的に演奏している事が出来ないのです。

 演奏者の頭は疲労マックス、お客様は癒され・・・・なんだか不思議な作曲家。

 チラシを貼らせていただいたり、置かせてもらう活動をしています。  
  ただいま21箇所及び山形市内公民館

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山形Q 練習日誌93-vol.3(倉田記)

2024-10-01 23:59:59 | 練習日誌

 10月15日に迫っている第93回定期演奏会。

 本日は、正メンバー3人だけでリハーサル(ゲスト抜き)。

 K.170、K.158、K.593の3曲を足りない声部があるのに演奏しても充実した素晴らしい世界が広がるW.A.モーツァルト。

 ゲストが担当していた声部を頼りに演奏していたのに、抜けてしまうと自分がいかにテンポを数えていないなぁと実感させられます。

 しっかりしたパルスを持ち奏でることがいかに大切か・・・・。

 長い付き合いがあり、とりあえず容赦ない指摘もできるメンバーなので、充実したリハーサルになりました。

 個人練習、音楽をもっと感じる事、自分の音、他の音を同時に聴く事、いつまでも基本に立ち返ります。

 チラシを貼らせていただいたり、置かせてもらう活動をしています。  
  ただいま11箇所

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山形Q 練習日誌93-vol.2(倉田記)

2024-09-28 23:59:59 | 練習日誌

 昨日までの演奏旅行のお話が止まらない他メンバー(私は有給休暇)。

 お疲れのところリハーサルに無事集合しました。

 まずは、K.593から前回は初合わせということで、通すことが目的だったのですが、本日は細かいことをリハーサルしました。

 音楽のニュアンス(これ難しい・・)や、曲中に出てくるフーガの在り方など色々と。

 まだ個人練習が足りない部分もありましたが、各個人が時間を作ってやるしかない。

 K.170・・・アウフタクトがGの音から始まり、私の最初の2小節もGばかり、どうしてもG-Durに感じようとする脳が、Fisを弾かせてしまう!いやC-DurだからFだって・・・・こちらも細かいニュアンスを相談しながら、要個人練習。

 K.158・・・この曲やはり名曲です。一番理解するのに時間がいらない気がします。しかし、これも要個人練習。

 本番まであと約半月ばかり・・・・。

 頑張って早めに仕上げないと・・・・モーツァルトは誤魔化しがきかないし、本番直前にバタバタしたくない。

 帰宅途中の夕日が美しかったのが救い。

 チラシを貼らせていただいたり、置かせてもらう活動をしています。  
  ただいま11箇所

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山形Q 練習日誌93-vol.1(倉田記)

2024-09-22 23:59:59 | 練習日誌

 昨日、今日と大雨。近所の最上川も泥水で河幅が大きくなっています。

 被害が出ました地域の皆様、早い復興をお祈りしています。

 さて本日からクァルテット活動再起動しました。昨年度からお手伝いしてもらっている犬伏亜里さんとの共演も三度目(その他色々な演奏会を含めると、もう十度近い回数共演しています)で、初めましての頃の探り合いも必要なし。他ゲストの田中知子さん共にリハーサルを開始しました。

 今回はオール・モーツァルトプログラムでK,158、K.170、K.593を演奏します。

 K.158とK.170は、初期作品の弦楽四重奏曲という括りになっていますが、大きく作風が異なっています。K.170〜第10番ですが、K番号が大きいのに、K.158よりむしろ初期のシンプルさを感じさせて、第1番 K.80に近い印象です。第1楽章は変奏曲になっていますが、1stVnだけが活躍し、他の楽器にメロディを担当させることがありません。ハイドンなどの変奏曲よりも「ヴァイオリン音楽」を聴かせてやりたいというモーツァルトの意表をつく遊びなのかもしれません。

 K.158〜第5番の方は、6曲からなる「ミラノ四重奏曲」の4曲目。曲冒頭から印象的なリズムがあり、曲全体に現れます。3楽章構成ですが、全ての楽章に個性が溢れていて、私は大好きです。

 K.593〜弦楽五重奏曲第5番は、2回前に取り上げた第1番に比べて、複雑に絡み合うアンサンブルもあり、楽しむまでには、もう少し時間がかかりそうです。クァルテットを聴いた後に、この曲を聴くとモーツァルトの成長を強く感じることができるという趣向で今回のプログラミングになりました。

 これからのリハーサルに向けて、個人練習など色々乗り越えてゆきます。

 是非ご来場くださいませ。

 チラシを貼らせていただいたり、置かせてもらう活動をしています。  
  ただいま10箇所

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出羽コミュニティセンターミニコンサート終了

2024-08-04 23:59:59 | 演奏活動

 普段、リハーサルなどで使用させてもらっている出羽コミュニティセンターでのミニコンサート無事終了しました。

 今回もゲストのオーボエ奏者〜土屋愛菜さんと一緒に演奏会を作り上げました。

 1日の北部公民館でのコンサートと全くプログラムが同じでしたが、会場の雰囲気も響きも全く違うことを楽しむ事ができました。

 土屋さんとW.A.モーツァルト K.370をご一緒するのは、これで4回目で、何度演奏しても難しい曲が、少しずつですがお互い自由な気分で演奏できたのは、大きい収穫です。同じ曲を何度も舞台に上げて演奏する事は、昨年度のK.174の時も思いましたが、勉強になります。もう若者ではないので勉強言うのも恥ずかしいですが、感覚の向上に大いに役立つのでした。細部はまた次回。

 地域限定のお客様でしたが、たくさんの方が暑い中ご来場くださり、笑顔いっぱいでお帰りになったことは、こちらも幸せです。

 出羽コミュニティセンターの職員様、お客様、心から感謝申し上げます。

  

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北部🌟夏コンサート終了。

2024-08-01 23:59:59 | 演奏活動

 真夏日と猛暑日が連続している夏の恒例コンサート。今年も行って来ました。

 はっきりしたことは分からないのですが、2012年には既にこのコンサートが始まっていて、コロナ禍以外は毎年のように山形市北部公民館での夏休みコンサートは続いています。(年に2回行った年もございました)。

 依頼されてのコンサートなのですが、ここまで継続して頼まれることは稀なので、代々の北部公民館館長さんスタッフの皆様に感謝なのですが、聴きに来てくださるお客様の「来年も是非!」の声のお力が大きいのだろうと思います。

 今年は、ゲストに山形響オーボエ奏者の土屋愛菜さんとW.A.モーツァルト オーボエ四重奏曲 ヘ長調 K.370を中心に聴きやすいプログラムとリクエストの2曲を含むコンサートを行いました。

 演奏していて、音楽に合わせて体を揺らしたり笑顔で楽しそうに舞台を見つめてる方々、手拍子したいのだけれど音楽をちゃんと聴きたいのだけれどの間(はざま)がなかなか面白いコンサートになりました。

 また来年機会がありましたらよろしくお願いします。

 本日はありがとうございました。

      

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第92回定期演奏会終了

2024-07-24 23:59:59 | 演奏活動

 本日は多くのお客様にお越しいただき、無事に第92回定期演奏会を終えることが出来ました。

 お客様や山形Qを応援してくださる各方面の皆様がたからどのような時も変わらずサポートしていただいていることが、こうして皆で集い音楽を愉しむという何ものにも代えられない大切な日常を紡ぐための礎となっております。

 そうした多くの方からのサポートに心から深く感謝をしております。

 この度も多くの応援をしていただき、まことにありがとうございました!!

 今後も皆様とともにこの活動を続けて行けるように願い、精進を重ねてまいります。

 次回、第93回定期演奏会には、ゲストに山形交響楽団首席コンサートマスターの犬伏亜里さんとヴィオラの田中知子さんをお招きして、モーツァルトの弦楽五重奏曲をメインに据えおとどけいたします。

 第93回定期演奏会までヴィオラの倉田がブログ担当します。

             

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山形Q 練習日誌92-vol.5最終(茂木記)

2024-07-23 23:59:59 | 練習日誌

 猛暑にも負けずコミュニティーセンターへ集い、山形Q第92回定期演奏会へ向けてのリハーサル最終回。

 いつになく山形交響楽団の公演が多くなり、これまでになく内容と回数を濃縮しての準備期間でした。

 「いつも弾いているオペラの曲だから」と気安く構えるとこっぴどい目に遭わされるのがモーツァルト先生の作品。

 ヴェント氏による編曲でありますが、モーツァルト先生の作品ならではの貫禄はご健在。

 本日も、最後の最後まで手を抜かず、丁寧に相談を重ねて準備を整えました。

 明日の演奏会で多くの皆様に楽しんでいただけたら至極幸いです。

 会場を涼しくして皆様のお越しをお待ちしております。

 チラシを貼らせていただいたり、置かせてもらう活動をしています。  
  ただいま32箇所及び山形市内公民館

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辻楽器の仮店舗

2024-07-20 23:59:59 | Topics

 山形Q定期演奏会のチケットを毎回取り扱ってもらっている辻楽器(山形市十日町)さんが、仮店舗で営業中です。

 辻楽器店様の仮店舗の場所は、旧店舗隣のコインパーキング北側、パーキング出口の目の前になります。
 
     
      
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山形Q 練習日誌92-vol.4(茂木記)

2024-07-15 23:59:59 | 練習日誌

 本日は、フルートの小松崎さんが木管五重奏の本番でしたので、残る弦楽器男三人でのリハーサル。

 結論から言うと、ガシガシ頑張らない方が音楽がより良い方向に集結するというところに意見が集まりました。

 オペラの音楽をフルート1本と三つの弦楽器で演奏するとき、弦楽器奏者には、普段オーケストラ内では複数人で同じ楽譜を弾いているところを今回は一人で演奏するというプレッシャーが無意識下にも影響するもので、、、

 努めて留意しながら演奏していても、ところどころにほんの少しの力みが入ったりします。

 ところどころの難所で、「一人で演奏しているから頑張らねば!!」と身体が勝手に反応してしまう瞬間があります。

 今回の「フィガロの結婚」では、たまに無意識に入ってしまったグワシという力みが音楽をマスクして(覆い隠して)しまう場面も多いもので、今日この機会にクリーニングが施されました。

 本日のリハーサルでそうした部分に調整を加えることにより、曲の流れや音楽の解像度がグッと向上しました。

 弦楽器のみでの調整を有意義な内容で過ごした一日でした。

 次回の最終リハーサルでは、快適性の増したアンサンブルで小松崎さんをお迎えできることでしょう。

 四人での演奏もずっと安定するはずです。

 24日の演奏を皆様に楽しんでいただけるよう、さらに頑張ってまいります。

 チラシを貼らせていただいたり、置かせてもらう活動をしています。  
  ただいま32箇所及び山形市内公民館

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山形Q 練習日誌92-vol.3(茂木記)

2024-07-13 23:59:59 | 練習日誌

 練習日誌第三弾にして、残りリハーサル数2回。

 そう、今年の山形交響楽団はモーレツ絶賛稼働中なのです。

 ゆえにこれまでになくコンパクトなスケジュールでリハーサルを進めております。

 次回15日(月・祝)のリハーサルは、フルートの小松﨑さんがONIQUINTETの本番のため離脱されますので、弦の男衆三人で細かい調整を行う予定で、小松﨑さんの音色をさらに活かすための作戦会議が行われることと思われます。

 ちなみにONIQUINTETさんの本番は、山形市民会館小ホールにて、2024年7月15日(月・祝) 開場:13時30分/開演:14時00分。

 山形交響楽団の主戦力奏者たちに歴戦の山響OGを加えた精鋭部隊による五重奏で、タファネル作曲の木管五重奏曲やニールセン作曲の木管五重奏曲などを予定されています。

 24日の山形弦楽四重奏団第92回定期演奏会と併せて、この機会にぜひ会場にてお楽しみください!!

 もちろん24日の山形Q定期も忘れてもらっては困ります。

 山形Q一同、演奏を万端整えて皆様のお越しを心よりお待ちしております。

      

 どうぞよろしくお願いいたします。

 チラシを貼らせていただいたり、置かせてもらう活動をしています。  
  ただいま16箇所

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千歳コミュニティーセンターにて演奏してまいりました(茂木記)

2024-06-30 23:59:59 | 演奏活動

 本日は山形市の千歳コミュニティーセンターにお招きいただき、午後のコンサートを行ってまいりました。

 ゲストに山形交響楽団オーボエ奏者の土屋愛菜さんをお呼びして、モーツァルトのオーボエ四重奏曲をはじめ懐かしの映画音楽から民謡まで、たっぷりと聴いていただきました。

 山形Qメンバーの中島が今回伺った千歳と隣り合う長町地区にかつて下宿していたこともあり、色々なところでご縁が紡がれ今回の演奏会開催にまで繋がりました。

 とても多くの方々のご尽力による演奏会の開催に、心から感謝を申し上げます。

 ありがとうございました!!

 終演時、メンバーそれぞれに花束ではなく、長町にある「かたかご」さんのお菓子をいただきまして。。。

 家で家族と食べてびっくり、また新たに美味しいお店を知ってしまいました。

 これまた感謝、感謝でございました。

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山形Q 練習日誌92-vol.2(茂木記)

2024-06-18 23:59:59 | 練習日誌

 さくらんぼの出荷も最盛期を迎えたこの季節、山形Qメンバーが所属する山形交響楽団も、東京と大阪へ長年届け続けてきた「さくらんぼコンサート」を今年も出荷するべく準備に勤しんでおります。

 一方で、オーケストラ業務の合間をぬって私たち山形Qの仕込み作業も進めています。

 今回はモーツァルトの「フィガロの結婚」をフルート四重奏版。

 いつも何度も弾いてきた曲の数々。

 オーケストラでの演奏で難儀をするところの音形が編曲されることでさらに難しくなっていることもしばしば。。。

 でも、まぁ、伏兵が最後尾に潜んでいたわけです。

 今回用意されたJ.ヴェント氏による編曲の楽譜に収められている最終曲、私は今まで弾いたことがありませんでした。

 ケッヘル番号で577番が割り振られたロンド《あなたを愛している人の望みどおり》という曲。

 1789年、「フィガロの結婚」を二年半ぶりに新キャストで再演するにあたり追加されたふたつのアリアのうちの一つです。

 動画サイトなどで検索すると単体の歌曲などとしてヒットしますが、もともとは「フィガロの結婚」の終曲として作られた作品。

 美しく、優雅で、とても素敵な曲です。

 が、「フィガロの結婚」のドタバタ騒ぎからは最後にかけ離れる感じもありますので、作品の最終曲として演奏するとしたら、現代では好みが分かれるところにもなりそうです。

 1789年の再演はというと、大いに好評を博し1791年2月までに29回も公演を重ねたといいます。

 というわけで、7月24日の山形Q定期では、再演時に際しモーツァルトにより追加で作曲された終曲を演奏いたします。

 みなさまこの機会にぜひ一度ご賞味ください。

 チラシを貼らせていただいたり、置かせてもらう活動をしています。  
  ただいま12箇所

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