山形弦楽四重奏団 ブログ

演奏会のお知らせ・日々の活動など

山形Q 練習日誌63-vol.4 (今井記)

2017-02-21 23:16:23 | 練習日誌
 久々に吹雪といっても良いような天候の中、運転しました。やはり山形、今年は雪も、積もってはすぐ溶けるといった感じでしたが油断ならない。気を抜いていると突然冷や水を浴びせられます。
 
 さて、今週末はいよいよ庄内定期本番。今日は最後のリハーサルでした。
 
 ますは日本民謡組曲第3番から。日本民謡は我々の大切なレパートリーですが、やはり「ソーラン節」などのよく知られたものの方が弾く回数も多く、「最上川舟唄」以外は、これまであまり演奏していないだけに、貴重な機会です。
 民謡を五線紙上に起こすと、「本来はこのようには歌わないけど、音符にするとこう書くしかない」ということが往々にして起こります。日本民謡のゆったりした気分を如何に弦楽四重奏という形で聞かせるか、工夫のしどころです。

 そしてご存知、ベートーヴェンのラズモフスキー一番。ベートーヴェンの曲を弾いていると、いつも作品の持つエネルギーに圧倒させます。そこがまた、多くのファンを持つ所以でもありますが、一方で演奏者も聴衆にも、それに向き合うだけのエネルギーを要するのです。正直、元気でないと弾けません。しかし、これを書いたベートーヴェン自身が、難聴な上頭痛持ちだったり、決して健康体とは言えないのですが、本当に信じられない。身体の不調をカバーして余りあるのその精神力、それだけでも天才の名に値します。
 この曲は、そんなベートーヴェンが書いた中でも、実に健康的な明るさに満ちています。緩徐楽章も、しっとりとしてはいますが、やはり明るい光があり、躍動感のある終楽章へ向かう、穏やかな力(力というと誤解があるかも知れませんが、他に良い言葉が見つからないので)があります。この名曲の魅力にどれだけ近づけるか、乞うご期待!26日14時、酒田のジョンダーノホールでお待ちしています☆
 
チラシを貼らせていただいたり、置かせてもらう活動をしています。
ただいま4箇所
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