だいぶ寒さの緩んだ山形ですが、山形市から中山町、寒河江市そして大江町へ向かうと、ずんずんと雪が増えていきますね。車窓が次第に白一色になってゆきます。
今日は山形Qで大江町でのスクールコンサート。左沢小学校での公演です。ゲストに山響首席オーボエ奏者の柴田氏、そしてヴィオラに田中さんを交えて、モーツァルトの「オーボエ五重奏曲」をメインに演奏しました。
左沢小学校といえば、山形Qとして最初にスクールコンサートをしたメモリアルな学校。もう20年前になるんですね。
あの頃と比べて、小学校の体育館は新しく綺麗になりました。そして児童の数は減りました。ただ変わらないのは、大江町の子供達の真剣さです。寒い体育館でしたが、低学年の子達も、高学年の子達も最後まで静かに、真剣に聴いてくれていました。
途中の「質問コーナー」では、弦楽器の弓の「白い部分」は何でできているのかとか、合奏ではどうやって合わせているのかなど、「よくそ訊いてくれた!」というような質問が出ました。…良い子たちなのです。
体育館は寒いのですが、弦楽器の音などをよく聴くために、演奏が始まると暖房を止めてくれます。…おかげで私たちの音を余すところなく聴いてもらえたかとは思いますが、とにかく寒い。動かしている右手がどんどん、かじかんでくる。
しかし、子供達は寒そうにしていない。真剣なのと、もともと寒さに慣れているのと。…さすがです。これでは聴いてもらっている大人が泣き言を言うわけにはいきません。
ガタガタ震えながら、一生懸命演奏しました。
高学年の「お礼の言葉」には、「コロナでいろいろな活動がで制限されている中で、今日のような演奏を、生で聴くことができて嬉しいです」みたいな言葉がありました。…こちらのセリフです。本当にしっかりしている子供達なのです。
毎度、思うことですが、スクールコンサートは、子供達が良いと、こちらの襟が正される。私たちも、良い経験をさせてもらいました。教育委員会や、学校の先生方にも、深く感謝します。