山形弦楽四重奏団 ブログ

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山形Q 練習日誌87-vol.2(倉田記)

2023-03-05 23:59:59 | 練習日誌

 3月になって天気予報の雪マークがだいぶ減りました。このまま融雪が進み、春を迎えるのでしょう。遠くの山々の雪もだいぶうっすらしてきました。この季節の山の風景は特に美しいですね。

 さて本日、2回目のリハーサル。

 よく楽譜を脚本に例える話を見聞きします。役者は、脚本に書いてあるセリフを正確に演じるのがまず第一歩。演じている舞台の監督や演出の指示に従いセリフが変化したり、役者のアドリヴで応答が変化したりする事もあります。同じ脚本に書かれているセリフでも演じる役者や役者本人の個性(脚本の解釈、声のトーンetc)により印象も無限に変化します。

 楽譜が脚本だとしたら、まずセリフである音符を確実に並べるのが我々演奏家のお仕事の第一歩。オーケストラの場合だと指揮者がいて、コンサートマスターがいて、各パートの首席がいて、その上で我々Tuttiの奏者がいます。自分の感情を全面に出して、個性を出す事だけに力を注げばオーケストラは、たいてい崩壊します。なので、Tutti奏者は、冷静に全体の音楽に乗るのがお仕事として一番大切な事だと個人的には思っています。

 そして弦楽四重奏の場合、指揮者はいません。4人全員が首席ですから(1stVnをコンサートマスターのようにして演奏する団体もあります)、まず脚本に書いてあるセリフを確実に言った上で、全体の音楽の流れ・響きなどと自分の個性をどこまで出す事ができるかの塩梅がとても難しく、やり甲斐にもつながるのでしょう。

 弦楽四重奏というジャンルにもう20年以上も関わってきて、演奏し慣れた曲に対して、だいぶ上記の事が、やっとできるようになってきたように思います。本当にやっと・・・・・。

 まだまだ上を目指すには、更なる努力が必要なのはわかっていますので、引き続き精進しまくりの3人でした。

 次回につづく・・・・・・。

 チラシを貼らせていただいたり、置かせてもらう活動をしています。  
   ただいま13箇所


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