荒崎一海の『寒影』という小説を読んだ。荒崎一海の作品ははじめてである。荒崎一海は1950年沖縄県生まれ、出版社勤務をへて2005年に時代小説でデビューとあるが、それ以上は詳しくはわからない。『寒影』の舞台は、長岡藩である。越後長岡藩勘定方の倉沢結之介は、三か月前にめとった菊乃とつましいながら満たされた日々をおくっていた。ある日、手前を見たいと主君に求められ城に上がったが、いっこうに帰ってこない。長岡藩をめぐる様々な問題が交錯しながら結之助のまわりで起こって行く。確かに、情感あふれる文章だと思う。
8月14日。おはようがんす。今日は盆の入りだが、朝から雨。知り合いの田んぼで「イモチが出ているかも」と相談があったので朝早く行ってその田んぼを見たが、イモチらしい病変はない。葉の変色しているのをイモチと勘違いしたらしい。つくっているのも飼料用のツブミノリという品種なので、変に薬を撒くと引き取ってもらえなくなるかもなどと注意しておいた。
今日からお盆なので、せめて朝だけでも精進料理ということになった、仏事では「お黒飯」という名の赤飯(アズキの入ったオコワ)、焼きナス、シュンギクの白和え、スキコブの煮物、サラダ、漬物、味噌汁には菊の花が放してある。仏前にもそなえて、お盆らしい朝食をいただいた。