山クジラの田舎暮らし

岩手県北の田舎に生息する「山クジラ」です。定年後の田舎暮らしや趣味の山行きのことなど、発信していきます。

『峠の群像』=高屋敷秀乃著

2015-08-23 08:58:35 | 読書

高屋敷秀乃著『峠の群像』を読んだ。この本は、たかや文庫出版となっているからおそらく自費出版なのではないだろうか。高屋敷秀乃という人は、現在の久慈市山形町川井の住人らしい。『峠の群像』には、『夜明け前』、「峠の群像』、『桜葬』の3作品が収められている。後書きによれば、『戸呂町繋』という本の関連3部作らしい。私は『戸呂町繋』を読んでいないので、それがどんな作品だったかは知らない。『戸呂町繋』は2010年の『峠の群像』出版時点では廃版となっているが、アマゾンのサイトでは7万円近い値段がついているという。ところで『峠の群像』の3部作は、戦前からあった「入会権」をめぐる騒動を描いたものである。私が、10年をこえて責任者をつとめた二戸地域にには旧小繋村(現在の一戸町小繋)での入会権闘争があって、かなり激しいたたかいがおこなわれた歴史がある。この物語も、旧山形村戸呂町での入会権をめぐるたたかいと、戦後の農地解放の流れの中での山林解放の動きを描いたものだ。「入会」に翻弄される人々の雄叫び、古い名子制度の崩壊など、山村をめぐる歴史の一齣を描いている。おそらくは、私が現在住んでいる旧大野村にもそうした関連の事件があったのではないだろうかとも考えている。現在の戸呂町は、新幹線開通にともなって道路整備が進み、久慈市内にも二戸市方面にも簡単に出ていけるようになって、すっかり雰囲気は変わってしまっている。


今日の朝食(8月23日)イナダの焼き魚

2015-08-23 07:35:53 | グルメ

8月23日。おはようがんす。昨日も今日も雨、秋雨前線が低気圧で押し上げられ東北地方にかかっているらしい。そんなわけで、昨日も今日も田んぼには出られない。おかげで読書が進むみ、毎日1冊ずつ読み終えることになった(読書は別に投稿)。

今日の朝食には、イナダの焼き魚が出た。昨日スーパーから一尾200円しないで購入してきた。妻が3枚におろして4つの切り身をつくって焼いた。一人当たり50円以下である。とにかく、物価高の中でいかに生活を防衛するか、これが一般消費者の心理である。GDPが下がり、株価も下がっている。アベノミクスのまやかしがはがれてきているのだろう。消費税の10%への増税もやめさせたいし、安倍政権そのものを終わらせたいと思う。朝食の話がとんでもない方向にいってしまった。