僕の両親は、戦前に幼い長姉を連れて満州に渡りました。
そこで父は徴兵され、終戦と同時にシベリアに抑留されました。
母は、藤原ていの「流れる星は生きている」の話そのまま、長姉を連れ悲惨な体験を
しながら、命からがら帰国しました。
僕は18歳で大学に進学して、故郷の和歌山を離れました。
高校を出るまで、父母の悲惨な体験はいっぱい聞かされました。
ただ、まだ少年だったので、興味を持って聞いた分けではありません。
特に父の話は酒が回った時なので、しつこくて半分以上聞き流していました。
僕が大人になって、父母の戦争体験を、しっかり聞かなければいけないと
思い始めた頃、二人とも相次いで亡くなりました。
大人になってから知った、シベリア抑留の悲惨な事。
満州から逃げた民間人の、これも悲惨な話。
これを実際に体験した、父母の話をよく聞かなかった事に、痛切な後悔の思いを、
ずーと持ち続けています。
唐突な話です。 すみません。
この大震災の報道の中でふと思い出しました。
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