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父母の話

2011-04-01 01:01:31 | むだ話


   僕の両親は、戦前に幼い長姉を連れて満州に渡りました。

   そこで父は徴兵され、終戦と同時にシベリアに抑留されました。

   母は、藤原ていの「流れる星は生きている」の話そのまま、長姉を連れ悲惨な体験を

   しながら、命からがら帰国しました。


   僕は18歳で大学に進学して、故郷の和歌山を離れました。

   高校を出るまで、父母の悲惨な体験はいっぱい聞かされました。

   ただ、まだ少年だったので、興味を持って聞いた分けではありません。

   特に父の話は酒が回った時なので、しつこくて半分以上聞き流していました。


   僕が大人になって、父母の戦争体験を、しっかり聞かなければいけないと
   
   思い始めた頃、二人とも相次いで亡くなりました。


   大人になってから知った、シベリア抑留の悲惨な事。

   満州から逃げた民間人の、これも悲惨な話。

   これを実際に体験した、父母の話をよく聞かなかった事に、痛切な後悔の思いを、

   ずーと持ち続けています。


   
   唐突な話です。  すみません。

   この大震災の報道の中でふと思い出しました。  
    
   


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