ここに越してきた20数年前、当時としては大型だった24型のテレビを買った。
居間にデーンと鎮座して、家族を楽しんませてくれた。
それから10数年して、スイッチを押しても、点かなくなった。
昭和の時代、大概の電化製品は調子が悪くなると、引っ叩いたものだ。
昭和の人間である僕も女房も、何のためらいも無く、ドスン、バシンと頭を叩いた。
叩かれたテレビは間違いなくスイッチが入った。
学校で生徒を叩くのは体罰だけど、家庭でテレビを叩くのは躾である。
だけど、躾が過ぎると非行に走る子供の様に、「ドスン、バシン」が1年も続くと、
テレビはだんだんと言う事を聞かなくなって来た。
毎朝、「この~!ドスン このっ、この~!バシン、バッシン」という、
女房がテレビを虐待する音で、目が覚めるようになった。
そして、とうとうテレビは「もうイヤだっ」と言う感じで、完全に沈黙してしまった。
苦い経験である。
さて、平成の現代。
家電は、どんどんスマートに、どんどん繊細になって来る。
昭和の家電のような、鈍重さと図太さを持たない。
叩けばそれだけで壊れてしまいそうである。
ましてや、スキャナーのようなデジタル製品はなお更である。
だけど、このスキャナー。過去に2度故障して、年末にまた調子が悪くなった。
何度作業を進めても、「ガガガガッガッガッ!」と、工事現場のドリルの音しか出さない。
甘やかし過ぎたのかもしれない。
「高い修理代を2度も払わせておいて、いい加減にしろー」と、バーンと叩いた。 平手で。
するとどうでしょう!
あれだけ愚図っていた子が「スウィ~~~~ン」と、素直に動き出したではありませんか
以来、愚図り始めると「バーン!」とやっています。
デジタルな子にも、アナログな躾は通用するようです。
まっ!虐待にならないように仲良く付き合っていきましょう
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