変形性股関節症とは、関節軟骨の変性、摩耗により関節の破壊が生じ、これに対する反応性の骨増殖を特徴とする疾患で、原因が明らかでない一次性股関節症と何らかの疾患に続発する二次性股関節症があります。一次性は日本では15%前後と少なく、二次性が約80%を占めると言われています。
では、二次性とは?
代表的なもので先天性股関節脱臼、亜脱臼、臼蓋形成不全による亜脱臼性(脱臼性)股関節症があり、その他様々な疾患があります。
今回のコラムでは、先天性股関節脱臼(先天股脱)について書きたいと思います。最近では、発育性股関節脱臼と呼ばれています。1975年に行われた先天性股関節脱臼全国発生予防運動によって、発生率は以前と比較して約1/10に減少しています。男女比では1:5~9と女性に多く、また初産児に多い疾患です。
<なぜ先天股脱になるのでしょうか?>
・遺伝的要因
・関節弛緩の関与
出産直前母体から出る「リラキシンホルモン」(産道を広げて出産しやすくする)をたくさん浴びることにより、胎児の靭帯が弛緩してしまう。
・子宮内での胎児の異常位
単殿位(逆子)の状態が長く続く
・出産時の問題
骨盤位分娩(逆子)のため、胎児の下肢を強制的につかみ出産させる
・出産後の育児による問題
おむつやおむつカバーの不適切な付け方や、抱き方。
新生児、乳児の股関節や膝関節は曲がっているのが自然の状態であり無理に伸ばそうとしてはいけません。また、知らない間に伸びることを未然に防ぐ事も大切です。
以上の様なことが、要因だと言われています。
<予防策>
赤ちゃんには、なるべく薄いおむつ、おむつカバーを股間にあて、下肢の自由な動きを妨げないことが基本です。
赤ちゃんを抱く場合は、赤ちゃんとお互い向き合うようにするのが大切です。そうすれば赤ちゃんの下肢は自然な形をとり、ある程度自由な運動が可能になります。赤ちゃんを横にして抱くと、下肢の動きが制限されるので横抱きは避けるべきです。よく見られる間違いは、抱く時に赤ちゃんの股に手を入れるやり方です。このような抱き方をすると一方の下肢の運動が制限されますのでよくありません。赤ちゃんにミルクを飲ませる時も、赤ちゃんがお母さんの膝にまたがるようにします。
妊娠中、逆子とわかったら約30週ぐらいまでの間に逆子を直す体操をしたほうが良いでしょう。体操は主治医の指導のもとで行った方がよいでしょう。
さて、自分は先天股脱なのかどうか。
・子どもの頃、脚の矯正をしたことがある方。
・先天性股関節脱臼の方と血縁関係にある女性。
・股関節に違和感を感じる。
これらに思い当たる方は、一度専門医に診てもらう事をお勧めします。
<先天性股関節脱臼と診断された方へ>
もう既に治療を受けた方、まだ受けてない方様々だと思います。
治療を受けた方、その後の調子は如何なものでしょうか?
これも人それぞれで良くなる人、良くならない人がいるようです。なぜならば、股関節の骨に対して手術は行って改善したものの、筋肉や靭帯に関しては、治療前の筋の萎縮、関節の拘縮が残ったままの方がいらっしゃるからです。そのため筋疲労が起こり、神経を圧迫して股関節や下肢に違和感や痛み痺れを引き起こしてしまうのです。
この筋疲労が結構厄介なもので整形でのリハビリにおいても見過ごしがちであるところでもあります。ですから、リハビリを受けてもなかなか良くならない。
筋疲労を取り除くためには、やはり整体等でほぐしを施してもらい、痛みの元を少しずつ取り除く必要があります。関節操作も同時に行ってもらえる治療院が良いと思いますよ。
治療院の選び方も色々ですが施術前のカウンセリングでどのくらい説明とアドバイスをしてくれるかだと思います。その上で決めても遅くないと思います。今は、カウンセリング無料の治療院も多くなりました。カウンセリング後自宅に帰りその先生が正しいかどうかも、今は簡単に調べられますので、焦らず治療院選びをして下さい。
<まだ治療を受けてない方へ>
まず、検査を受けて現状を把握することがベストです。
医師から治療のことを説明されると思いますが、治療にも色々ありますので、自分の症状に合った治療かどうかを知るために、別の病院でも診てもらう必要があります。(セカンドオピニオンと言います)
最近は本当に便利です。このネットを使ってでも多くの先生からアドバイスをもらえるので、ネットもフルに活用してください。そして、自らが学んで正しい知識を持ち、病院へ行くことが大切です。
<まだ知らない方の為に>
40歳以上の変形性関節症の方は、介護保険の要介護・要支援者に認定されると、さまざまな介護サービスを受けることができます。
変形性関節症の方は身体障害者に関する色々な福祉制度の適用を受ける事ができます。受ける為には、身体障害者手帳が必要です。
●身体障害者手帳の取得により受けられる福祉サービス
更生医療の給付
所得税、住民税、相続税の控除
自動車税、自動車取得税の減免
新マル優制度の利用 (預貯金の利子の非課税扱い)
有料道路通行料金の割引
JR・私鉄・バス等旅客運賃の割引
タクシー料金の割引
駐車禁止除外指定車の標章の交付(標章を掲示することにより、駐車を禁止した場所
に一時的に駐車することができる)
補装具の給付(杖、補装靴等)
美術館等公共の文化施設の入場料の割引
上記の介護サービスや障害者手帳による福祉サービスには様々な条件がありますので、お住まいの市、区役所や役場の福祉課にお問い合せください。
尚、当院でも勿論相談も受けますし、多数の股関節症の方が治療に来られています。
完璧に痛み、痺れが治るというものではありませんが、症状の緩和や長期歩行は以前に比べると良くなるものです。しかし、患者様の生活習慣にも影響されますし、通院回数によっても異なり人それぞれですので、詳しく知りたい方は、メールでも構いませんので一度ご相談ください。
なお、東京近郊にお住まいの方は、東京中野にある野田カイロプラクティックセンターをお勧めします。こちらの治療院でも、股関節脱臼に関する相談など親切に対応してくれると思います
女性の独立を応援します!! ママ・セラピー協会
育児中でも通えやすく、少人数のスクールです。あなたもママ・セラピストになりませんか!
では、二次性とは?
代表的なもので先天性股関節脱臼、亜脱臼、臼蓋形成不全による亜脱臼性(脱臼性)股関節症があり、その他様々な疾患があります。
今回のコラムでは、先天性股関節脱臼(先天股脱)について書きたいと思います。最近では、発育性股関節脱臼と呼ばれています。1975年に行われた先天性股関節脱臼全国発生予防運動によって、発生率は以前と比較して約1/10に減少しています。男女比では1:5~9と女性に多く、また初産児に多い疾患です。
<なぜ先天股脱になるのでしょうか?>
・遺伝的要因
・関節弛緩の関与
出産直前母体から出る「リラキシンホルモン」(産道を広げて出産しやすくする)をたくさん浴びることにより、胎児の靭帯が弛緩してしまう。
・子宮内での胎児の異常位
単殿位(逆子)の状態が長く続く
・出産時の問題
骨盤位分娩(逆子)のため、胎児の下肢を強制的につかみ出産させる
・出産後の育児による問題
おむつやおむつカバーの不適切な付け方や、抱き方。
新生児、乳児の股関節や膝関節は曲がっているのが自然の状態であり無理に伸ばそうとしてはいけません。また、知らない間に伸びることを未然に防ぐ事も大切です。
以上の様なことが、要因だと言われています。
<予防策>
赤ちゃんには、なるべく薄いおむつ、おむつカバーを股間にあて、下肢の自由な動きを妨げないことが基本です。
赤ちゃんを抱く場合は、赤ちゃんとお互い向き合うようにするのが大切です。そうすれば赤ちゃんの下肢は自然な形をとり、ある程度自由な運動が可能になります。赤ちゃんを横にして抱くと、下肢の動きが制限されるので横抱きは避けるべきです。よく見られる間違いは、抱く時に赤ちゃんの股に手を入れるやり方です。このような抱き方をすると一方の下肢の運動が制限されますのでよくありません。赤ちゃんにミルクを飲ませる時も、赤ちゃんがお母さんの膝にまたがるようにします。
妊娠中、逆子とわかったら約30週ぐらいまでの間に逆子を直す体操をしたほうが良いでしょう。体操は主治医の指導のもとで行った方がよいでしょう。
さて、自分は先天股脱なのかどうか。
・子どもの頃、脚の矯正をしたことがある方。
・先天性股関節脱臼の方と血縁関係にある女性。
・股関節に違和感を感じる。
これらに思い当たる方は、一度専門医に診てもらう事をお勧めします。
<先天性股関節脱臼と診断された方へ>
もう既に治療を受けた方、まだ受けてない方様々だと思います。
治療を受けた方、その後の調子は如何なものでしょうか?
これも人それぞれで良くなる人、良くならない人がいるようです。なぜならば、股関節の骨に対して手術は行って改善したものの、筋肉や靭帯に関しては、治療前の筋の萎縮、関節の拘縮が残ったままの方がいらっしゃるからです。そのため筋疲労が起こり、神経を圧迫して股関節や下肢に違和感や痛み痺れを引き起こしてしまうのです。
この筋疲労が結構厄介なもので整形でのリハビリにおいても見過ごしがちであるところでもあります。ですから、リハビリを受けてもなかなか良くならない。
筋疲労を取り除くためには、やはり整体等でほぐしを施してもらい、痛みの元を少しずつ取り除く必要があります。関節操作も同時に行ってもらえる治療院が良いと思いますよ。
治療院の選び方も色々ですが施術前のカウンセリングでどのくらい説明とアドバイスをしてくれるかだと思います。その上で決めても遅くないと思います。今は、カウンセリング無料の治療院も多くなりました。カウンセリング後自宅に帰りその先生が正しいかどうかも、今は簡単に調べられますので、焦らず治療院選びをして下さい。
<まだ治療を受けてない方へ>
まず、検査を受けて現状を把握することがベストです。
医師から治療のことを説明されると思いますが、治療にも色々ありますので、自分の症状に合った治療かどうかを知るために、別の病院でも診てもらう必要があります。(セカンドオピニオンと言います)
最近は本当に便利です。このネットを使ってでも多くの先生からアドバイスをもらえるので、ネットもフルに活用してください。そして、自らが学んで正しい知識を持ち、病院へ行くことが大切です。
<まだ知らない方の為に>
40歳以上の変形性関節症の方は、介護保険の要介護・要支援者に認定されると、さまざまな介護サービスを受けることができます。
変形性関節症の方は身体障害者に関する色々な福祉制度の適用を受ける事ができます。受ける為には、身体障害者手帳が必要です。
●身体障害者手帳の取得により受けられる福祉サービス
更生医療の給付
所得税、住民税、相続税の控除
自動車税、自動車取得税の減免
新マル優制度の利用 (預貯金の利子の非課税扱い)
有料道路通行料金の割引
JR・私鉄・バス等旅客運賃の割引
タクシー料金の割引
駐車禁止除外指定車の標章の交付(標章を掲示することにより、駐車を禁止した場所
に一時的に駐車することができる)
補装具の給付(杖、補装靴等)
美術館等公共の文化施設の入場料の割引
上記の介護サービスや障害者手帳による福祉サービスには様々な条件がありますので、お住まいの市、区役所や役場の福祉課にお問い合せください。
尚、当院でも勿論相談も受けますし、多数の股関節症の方が治療に来られています。
完璧に痛み、痺れが治るというものではありませんが、症状の緩和や長期歩行は以前に比べると良くなるものです。しかし、患者様の生活習慣にも影響されますし、通院回数によっても異なり人それぞれですので、詳しく知りたい方は、メールでも構いませんので一度ご相談ください。
なお、東京近郊にお住まいの方は、東京中野にある野田カイロプラクティックセンターをお勧めします。こちらの治療院でも、股関節脱臼に関する相談など親切に対応してくれると思います
女性の独立を応援します!! ママ・セラピー協会
育児中でも通えやすく、少人数のスクールです。あなたもママ・セラピストになりませんか!
股関節脱臼について調べていて、先生のブログを発見しました。
私のもう60歳過ぎの伯母が股関節脱臼で、最近以前のようには歩けなくなってきています。外出もままならない状態なのですが、今からでも手術とかをすれば、良くなるのでしょうか?
教えてください。よろしくお願いします。
お問い合わせの件ですが、現在伯母様はどのような状況で出歩けないのでしょうか?
痛み・痺れ・疲労感等様々ありますが、どうなんでしょうか?
また、整体などに通って現状の痛み等が和らいだとかの経験がおありでしょうか?
経験されているのであれば、手術は避けて、まずは補高靴・杖・マッサージで現状維持が一番懸命だと思われます。
なぜなら、手術をした後に良くなったという声をあまり聞かないからです。
手術は、同じ症状を持つ方に相談したり、民間療法に行ったりしてもダメな時に考えた方がいいと思います。
当整体院にも、股関節症の方が来院されていますが、以前の痛みからは解放され、日常生活には支障なくなっています。
股関節症自体は治りませんが、今よりは断然悪くならないし、痛みからは開放されますよ。
自力で歩行可能であれば手術は避けた方が懸命だと思います。
伯母ですが、詳しくは聞いていないんですが、恐らく痛みで長い時間歩けないようです。
先生のこのブログを紹介してあげようと思います
今後も、色んな役に立つ記事をお願いします。
よろしくお願いします。