代表 山ちゃんのブログ 

マタニティ整体スクール・NPO法人日本マタニティ整体協会の情報を配信します!

多胎妊婦(双子) 手に痺れ

2007-03-22 | 妊娠・出産・産後について
近頃、このタイトルに似た質問をメールでよく頂きます。

多胎妊婦(双子)で手に痺れが起きることはよくあります。これは、単胎妊婦と比べてのことですが・・・

何故、手に痺れが起きるかを簡単に説明すると、多胎の場合、単胎に比べ同じ月齢でも子宮の拡張率ははるかに大きくなります。それは、2,3人の胎児が成長してるわけですから当たり前ですよね。ですので、急激にお腹が大きくなり、胃や横隔膜を下から押し上げ鎖骨の下を通る神経を圧迫して手に痺れが発生する。

前駆症状の1つとして、胃のムカツキや、吐き気が先に現れます。
吐き気の症状が現れ、何度も同じように繰り返していると、食道辺りの筋肉が緊張してきます。それに伴い、鎖骨辺りの筋肉も緊張して、上肢を支配している神経を圧迫し手に痺れが発生します。
吐き気のオエッとくる瞬間は首が前に出て、息が一旦止まり、肺や胃が緊張しています。オエッと試してみるとよく分かりますよ。

筋肉の緊張は単に、吐き気だけでなく、多胎妊婦さんの場合は急激な身体の変化に母体の順応性が遅れがちで色々な症状に悩まされるといった、複合的な要素も緊張を高める要因のひとつです。
それと、張り止めの為に処方される「ウテメリン」を使用している方は、副作用に対しての根気と我慢で身体が緊張もします。
まるで、頭痛がしたときに眉間にシワを寄せたりして痛そうにしてますよね。そのシワの部分が副作用による根気と我慢であちらこちらに発生していると想像していただければ結構です。

改善策としましては、鎖骨付近の筋肉をマッサージしてあげることです。妊婦さんは妊娠線を非常に気にしますよね。だから毎日クリームを付けて皮膚のマッサージをしていると同様に鎖骨付近もしてあげると良い結果が期待できます。勿論、マッサージだけでなく、肩の関節も動かして無理のないストレッチも必要です。

それでも効果がない方はお近くの妊婦整体店へ相談してみると良いかと思われます。
妊娠期の痛みや疲労は急激に増しますし、蓄積され易いので早めの対応が望ましいです。


最新の画像もっと見る