先日のことです。職場からの帰宅時に自家用車の中で何げなくラジオを聴いていたら、「PPKは4%です」という話題が耳に入りました。「PPKって何だ?」って疑問に思って聴いていたら「ピン(P)ピン(P)コロリ(K)」ですと。DAIGOか?(笑)
「ピンピンコロリ」とは「病気に苦しむことなく、元気に長生きし、病まずにコロリと死のうという意味の標語」(Wikipedia)です。 この言葉は、1979年に長野県体育学会における発表論文に登場したのがその由来とされているそうです。
ボクたちは皆、長寿人生を望んでいます。しかもただ長生きするだけでなく、ボクらが望むのは死ぬ直前まで元気に活動するピンピンコロリ(PPK)の人生であり、不幸にして長期の寝たきりになって亡くなるネンネンコロリ(NNK)ではないです。
ですがそのラジオ番組によれば、「PPKで人生を終えられるのはわずか4%」であり、96%の人は寝たきり、病気介護、入院等を経て死に至るというのです。つまり「死ぬ前には一定期間(長短はあるのでしょうが)他人の世話になるのが人間の定めだ」ということなのです。
なるほどね。ボクがこの世に生を受けて六十余年になりますが、その間にわが家から6人の家族の葬式を出しました。ボクが6歳のときに曾祖母(96歳)、15歳のときに叔父(40歳)、20歳のときに祖父(78歳)、22歳のときに母(47歳)、40歳のときに祖母(90歳)、48歳のときに父(78歳)。まぁ死亡時の年齢がちょっとあやしい人もいます(かなり大雑把な記憶だな)が、この6人の中でPPKだったのは、曾祖母と父の2人だけです。2人は自宅で死にましたが、癌を患って入退院を繰り返し長い闘病生活の後に若くして亡くなった叔父と母、そして脳疾患で数年の介護生活を余儀なくされた祖父、祖母に至っては10年以上も介護施設で生活した後に亡くなりました。
やっぱり「自分は大丈夫だ」「俺はPPKでいく」なんてことは無理なのでしょうね。そうなると、「いかにして健康寿命を伸ばし、寝たきりや要介護の期間を短くするか」ということが重要ですね。それをどうしたらいいかが、ボクらのこれからの人生のミッションかもしれません。