話題の映画「母性」を見てきました。女房が”湊かなえ”の小説が好きで、「どうしてもこの映画は見たい!」って主張していたので、ボク的には「お付き合い映画」です。まぁ戸田恵梨香も永野芽郁も嫌いじゃないし。っていうか好きだし。(笑)
いやぁ~ところがですね。なかなか見ていて疲れる厳しい映画でした。そして、いろいろ考えさせられました。女は一生、いくつになっても「母」であり「娘」であるってことですかね?
母である大地真央から(ある意味で歪んだ)愛情を一身に受けて育てられた戸田恵梨香。その戸田恵梨香が(これまたある意味で)毒親となって娘(永野芽郁)を育てるという、なんともおどろおどろしい(見ていて切なくなる)ストーリーでした。
ボクなんかは「いったいそれぞれの夫婦関係の中で夫は何をやっているんだ??」って思い続けて見ていました。唯一映画に登場していた戸田恵梨香の夫は、妻の友人(中村ゆり)と浮気をしていましたよ。そしてなんとまぁ、その現場を娘の永野芽郁に見つけられました。それにしても戸田恵梨香の鬼気迫る演技、さらに衝撃的な姑役の高畑淳子の快演。すごかったですよ。圧倒されました。
以前に社会教育の講座を受講したときに「子育ては本能ではない」という話を聞いたことがあったけど、今回の映画を見て「母性もまた本能ではない」ということを強く感じました。勝手に女性に母性が芽生えるわけではなく、母親になろうとしない限り女性は母親ではないし娘のままなのです。男性は自分の妻がきちんと母親になろうと努力して母親になり、育児に奮闘しているのだということを理解した方がいいと思いました。
戸田恵梨香はこれからどうなるのかなぁ…母からに娘に戻るのかなぁ…(私生活では第一子妊娠だそうですね。おめでとうございます。)永野芽郁はお母さんになれるのかなぁ…。いろんな事を考えました。
まぁ見ていて気持ち的に明るくなるような映画ではありませんでしたが、いろいろ考えさせられて面白かった映画だったことは間違いありません。映画はいいですね。