タケ・タケ・エヴリバディ!

当ブログは「竹と生きる・竹を生かす」をメインテーマに、管理人の田舎暮らしの様子をお届けします。

「ガラパゴス(下巻)」を読了!

2023年12月19日 | 読みました!見ました!

相場秀雄さんの「ガラパゴス(下巻)」を読了しました。上巻・下巻ともずっしりと分厚い社会派ミステリーの長編小説。久しぶりに「ガッツリ読んだ」って感じのこの約3週間でした。

amazonに掲載されていた「ガラパゴス(下巻)」の紹介文をコピペしますね。


二年前、都内団地の一室で自殺に偽装して殺害された沖縄県宮古島出身の非正規労働者・仲野定文。警視庁捜査一課継続捜査担当の田川信一は、仲野が勤務していた三重県亀山市、岐阜県美濃加茂市を訪れる。そこで田川が目にしたのは国際競争に取り残され、島国で独自の進化を遂げる国内主要産業の憂うべく実態だった。仲野は、過酷な労働環境のなかでも常に明るく、ふさぎがちな仲間を励ましていたという。田川は仲野殺害の背景に、コスト削減に走り非正規の人材を部品扱いする大企業と人材派遣会社の欺瞞があることに気づく。これは、本当にフィクションなのか?落涙必至! 警察小説史上、最も残酷で哀しい殺人動機が明かされる。


まぁこんな感じのストーリー。題名の「ガラパゴス」という言葉の語源は、もちろんガラパゴス諸島です。この孤立した島々には、他に類を見ないさまざまな植物種や動物種が見られるので有名です。ダーウィンは、1835 年にガラパゴス諸島を訪れて動物相の観察をしたことにより、進化論の着想を得たと言われています。

この小説の大きなテーマは「国際競争に取り残され、島国で独自の進化を遂げる国内産業の憂うべき姿」です。だから「ガラパゴス」なんですね。日本経済の長引く不況の中で増えていった、非正規雇用(派遣社員)労働者の実態も大きなテーマです。いやぁ〜いろいろ考えさせられた小説でした。まさに落涙必至です。そして、ラストで明らかになる残酷で哀しい殺人動機に、大きな衝撃を受けました。

相場英雄の小説には、主人公の田川刑事が登場する作品が他にもあるみたいなので、もう少し読んでみようかな?と思いました。

コメント
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