昨日のこと。長岡市の「まちなかキャンパス」に出かけたら、こんなチラシを手渡されました。
なんと!新潟県が全国に誇る「いきいき県民カレッジ」が、令和5年度末で終了するとのお知らせでした。なんたること!
「いきいき県民カレッジ」というのは新潟県の生涯学習の仕組みで、県知事を学長として生涯学習社会の実現に向けて「いつでも、どこでも、自分の希望するものを学びたい」という県民の要望に応えることを目的に実施されています。県、市町村、大学、民間等で実施している生涯学習講座を体系化し、多様な学習機会が提供されます。
- 県や市町村、大学・短期大学、高等学校、専門学校・各種学校等さまざまな機関が実施している講座が登録されています。
- 県民カレッジ登録講座は、県内に在住、在勤していれば、誰でも受講できます。
- 講座に出席すると、1時間1単位を基本として単位が認定され、一定の単位を取得すると、希望により学長(県知事)から奨励証が交付されます。
まぁこんな感じです。ボクはけっこうこの「いきいき県民カレッジ」を利用していて、奨励証も交付していただき学びのモチベーションにしていたんですよ。今までにこのブログでも、何度か紹介してきました。
「まったくもう!どういうことなんだ!」「新潟県の社会教育、生涯学習の大きな後退だ!」って、ボクは憤っておりますよ。しかももらったチラシには「ご利用いただいておりました皆さまには誠に申し訳ありませんが、何卒ご理解いただきますようお願い申しあげます」って書いてあるだけで、その理由やそれに至った経緯がまったく書かれていません。
そこで、新潟県の生涯学習情報提供システム「ラ・ラ・ネット」を見てみました。
そこには「学習に関する情報の入手手段の多様化など、昨今の環境の変化を踏まえ」という、理由のようなものが記載されていましたが、それってこのシステムを終了する理由になるんですかね?実際に手帳にハンコを押してもらって学習の継続を自分自身で確かめ、奨励証を交付してもらうことをモチベーションにしている人だっているわけですからね。ボクももちろん「そのため」だけではありませんが、このシステムが自分自身の学習の動機付けの一端になっていることは間違いありません。
まぁ新潟県のシステムが消えても、長岡市の「まちなかキャンパス」のさまざまな学習機会は継続していくわけだし、各市町村や大学や博物館などが開催・主催する市民の学習機会だって今まで通り保証されるのでしょう。ですから県民にとって生活は今までと何ら変わらないわけです。ですが、それを結びつけて統括していた県のシステムがなくなるってことは、新潟県の生涯学習の大きな後退だとボクは思います。
どうなってるんだ?新潟県!何をやっているんだ?生涯学習推進センター!花角知事は知っているの?県会議員の皆さんはこの問題を放っておいていいんですかね?