タケ・タケ・エヴリバディ!

当ブログは「竹林や自然と共に生きる」をメインテーマに、管理人の田舎暮らしの様子をお届けします。

掬(すく)えば手には(瀬尾まいこ)

2024年12月26日 | 読みました!見ました!

瀬尾まいこさんの「掬(すく)えば手には」(講談社)を読了しました。なんか、瀬尾まいこさんの小説って、読んでいて心地いいから好きなんですよね。根っからの悪人が登場しないってのも魅力のひとつです。

まずは、amazonの紹介文をどうぞ。


私は、ぼくは、どうして生まれてきたんだろう?

大学生の梨木匠は平凡なことがずっと悩みだったが、中学3年のときに、エスパーのように人の心を読めるという特殊な能力に気づいた。ところが、バイト先で出会った常盤さんは、匠に心を開いてくれない。常盤さんは辛い秘密を抱えていたのだった。だれもが涙せずにはいられない、切なく暖かい物語。


まさに、瀬尾まいこにハズレなし。 いつ読んでも何を読んでも優しい気持ちになれるってすごい作家だと思います。

何をやっても平均的、平凡で能力がないと思い込んでいる主人公の梨木匠が、中学や高校で経験したことがきっかけで“人の心がよめる”能力があるのでは?と気づきます。あれ?ちょっと現実離れした話なのか?と思ったけど、実は人間らしくて温かい物語でした。人の気持ちを想像しようとすること、そこから迷わず手を差しのべられる梨木くんはすばらしい人だと思います。そんな梨本くんに感情移入して読み進めました。

梨木くんのおかげで、河野さんも常盤さんも大竹店長も、いい風が吹いたなぁ…って感じ。でもそういうこときっと気づいてないのも梨木くんの良さなんですよね。ぶっきらぼうでイヤミまみれの大竹店長が、小説の終盤ではとてもいい人に思えてくる。彼の人を見る鋭さはすごいな…なんて思っちゃうんですよ。う〜ん、心が穏やかになるいい小説です。

ただね。ボクに理解できていないことが1つ。この本のタイトルの「掬(すく)えば手には」って、いったいどういう意味なんでしょう?作者の瀬尾さんは、この本で何を言いたかったんだろう?一番肝心なことが理解できていないボクは、まだまだ修行が足りない感じです。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

坂の上の雲…再び

2024年12月25日 | 読みました!見ました!

この秋から、NHKで再放送をしている「坂の上の雲」を見ているんですが、これがとても面白いです。2009年から放送が開始された当時も、ボクは間違いなく見ていたはずなのですが、あれから15年経った今もまた、とても新鮮な気持ちでドラマに夢中になっています。

「まことに小さな国が、開化期を迎えようしていた…」という、渡辺謙の落ち着いたナレーションで始まるこのドラマ。3人の主人公の生き様を通して、日本という国の成長を描いています。ちょうど今は、日露戦争勃発の頃の話を放送しています。

このドラマは作家の司馬遼太郎が10年の歳月をかけ、日露戦争とその時代を生きた明治の青春群像を渾身の力で書き上げた小説「坂の上の雲」を原作として描いた人間ドラマです。

明治維新によって、はじめて「国家」というものをもち、「国民」となった日本人。近代国家をつくりあげようと少年のような希望を抱きながら突き進んだのが「明治」という時代でした。

四国の松山に生まれた3人の男、日露戦争でバルチック艦隊を破る作戦を立てた秋山真之(本木雅弘)、ロシアのコサック騎兵と対等に戦った秋山好古(阿部寛)、そして俳句・短歌の革新者となった正岡子規(香川照之)。彼らは、時代の激流に飲み込まれながら、新たな価値観の創造に立ち向かい、自らの生き方を貫き、ただ前のみを見つめ、明治という時代の坂を上っていきました。生まれたばかりの「少年の国」である明治の日本が、世界の中でいかに振る舞っていったかを描いたドラマです。

なんかね。ドラマを見ていると「明治という時代の凄さ」を再認識させられます。今ボクは地元の長岡の歴史に関しても、北越戊辰戦争で官軍に敗れた長岡の復興について学ぶ機会もあるのですが、長岡の偉人たち(三島億二郎とか岸宇吉とか山口権三郎とか)の生き様と、この「坂の上の雲」に登場する人物たちの生き様を比べながら、当時の「世界の中の日本」や「日本の中の長岡」についても考えさせられています。

ドラマを演じる俳優陣の中には、渡哲也、大杉漣、加藤剛、西田敏行など、既に鬼籍に入られた方がいたり、松たか子、菅野美穂、石原さとみなどの女優陣がえらく若くて可愛かったりなど、時の流れも感じながらドラマに夢中になっています。

来年の春には義母の三回忌で松山に行くので、ぜひ「坂の上の雲ミュージアム」を見学してこようと、今から楽しみにしています。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

手作りベーコンの仕込み完了!

2024年12月24日 | 食いしん坊バンザイ

ここ数年間のボクの大晦日(12月31日)の過ごし方は、「手打ち蕎麦(年越蕎麦)を打って、手作りベーコンを燻す」ってことで定着しています。まぁ、「八百政家の年末の風物詩」って感じですかね?今年もいよいよ年の瀬ですのでね。いろいろ準備を始めております。既に「信州の蕎麦粉」は購入済みです。

手作りベーコンの方も1週間の準備期間が必要ですので、準備をはじめました。まずはスーパーに行って、材料の購入です。お得意様6軒分のベーコンの材料となる、国産豚バラ肉(ブロック)、粗塩、三温糖、ブラックペッパーを買ってきました。

長年の経験から、「豚バラブロック」は絶対に国産を買います。輸入物よりも、絶対に美味しく出来上がります。そして、このベーコンの材料購入については、いつものスーパー「原信」ではなく「ウオロク」で購入します。これも長年にわたりいろいろ試した結果、ボクが辿り着いたベストな結論です。

調合した調味料をブロック肉によく擦り込み、これから冷蔵庫の中で1週間熟成させます。庭に出て月桂樹(ローリエ)の葉っぱを数枚千切ってきて、肉と一緒に入れました。これで下準備は完了です。1週間後に流水で塩抜きをし、桜のチップで燻します。この手作りベーコン、美味いんですよ。また機会があたらブログの記事で紹介したいと思います。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「ChatGPT」ってすごいのね?

2024年12月23日 | 健康・スポーツ・生涯学習

今年最後の「まちなかキャンパス」の講座に参加してきました。今回のテーマはこれです。

「今と日々を変える『Chat GPT』」。今、話題の「Chat GPT」についての、1時間半の1回講座で、講師は長岡技術科学大学の雲居先生です。前回の「テキストマイニング」に続いて、今回もIT関連の最前線(っぽい)話をお聞きしました。あぁ面白かった。

まぁボクらは、日々進化しているコンピュータの世界になかなかついていけない世代ですのでね。「Chat GPT」という言葉は聞いたことがあるものの、その実態はよくわかっていないし、「生成AI」と「OpenAI」との違いやその関係などもチンプンカンプン。「何ができるの?」「どうやって使うの?」「人間の仕事はなくなるの?」…なんて疑問が次から次へと湧いてくる中で、講師の先生のお話をお聞きしました。

でもなんかね。おぼろげながら「ChatGPT」について理解できましたよ。そして実際に日本語で問いかけるボクらの質問に対して「ChatGPT」が答える体験を通し、「パターン化された例文の中からPCが抽出する」のではなく、「既存のデータから学習し、新しいコンテンツやアイデアを生成する」「人間のような自然な対話・コミュニケーションができる」という具体を知り、驚愕しました。

講師の雲居先生のお話によれば、「生成AIは嘘も言う」「真偽を判定する能力こそが重要」「今後の人間は、アイデアを考える仕事は少なくなり(そこはAIの仕事)、ジャッジをすることが増える」とのことでした。「アイデアを考えることこそ、人間にだけできる仕事だ!」なんていう考え方は過去のものになるんですね。すげぇ〜未来がやってきますね。しかもすぐそこに。

今ボクらは日常生活で「スマホ」というすごいツールを手にして、生活が劇的に変わりました。これと同様に近い将来、ボクらが「日常的に生成AIを使う日々」がやってくることは間違いありません。既にGoogleの「Gemini」に関しては、TVでCMをしていますものね。学校の調べ学習のレポートや卒業論文なんかも、瞬時に生成AIが書き上げる日がやってきます。小中高校や大学での「学び方」も変わってくるんでしょうね。ちょっと心配だな。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

はたらく細胞(映画)

2024年12月22日 | 読みました!見ました!

話題の映画、「はたらく細胞」を観てきました。珍しく日曜日の昼間に映画を見にいきましたのでね。客席いっぱいの映画館で、久しぶりに映画を見ましたよ。いやぁ〜さすが、人気の映画です。

実はこの「はたらく細胞」、原作のコミックは数年前に読んだことがあったんですよ。そうそう、これこれ。ブログの記事にもしていました。

 

はたらく細胞BLACK - タケ・タケ・エヴリバディ!

女房がスポーツクラブの知り合いから、「面白いから読んでごらん」とコミック本を借りてきました。「はたらく細胞BLACK」というコミック本の1〜8巻です。なんか表紙の画風...

goo blog

 

その後この「はたらく細胞」がアニメになってNHKで放送され、わが家の孫なんかも夢中で見ていたので、ボクらも一緒にテレビでアニメ版を見ることがあったんです。なので、この「はたらく細胞」の映画化のニュースを知り、「見たいなぁ…」と思っていたんですよ。Webサイトでの映画の紹介文はこんな感じです。


人間の体内の細胞たちを擬人化した斬新な設定で話題を集め、テレビアニメ化もされた同名漫画を実写映画化。原作漫画「はたらく細胞」とスピンオフ漫画「はたらく細胞 BLACK」の2作品をもとに、ある人間親子の体内世界ではたらく細胞たちの活躍と、その親子を中心とする人間世界のドラマを並行して描く。

人間の体内には37兆個もの細胞が存在し、酸素を運ぶ赤血球や細菌と戦う白血球など無数の細胞たちが、人間の健康を守るため日夜はたらいている。高校生の漆崎日胡は、父の茂と2人暮らし。健康的な生活習慣を送る日胡の体内の細胞たちはいつも楽しくはたらいているが、不規則・不摂生な茂の体内では、ブラックな労働環境に疲れ果てた細胞たちが不満を訴えている。そんな中、彼らの体内への侵入を狙う病原体が動き始め、細胞たちの戦いが幕を開ける。


いやぁ〜!面白かった!主人公を演じた、赤血球役の永野芽郁と白血球役の佐藤健。阿部サダヲと芦田愛菜ちゃんの「マルモのおきて」コンビの親子の体内で、さまざまな細胞たちが活躍したり、戦いを演じたりします。細胞役も豪華俳優陣がズラリと揃っていました。深田恭子の色っぽい肝細胞とか、キラーT細胞の山本耕史とか、マクロファージの松本若菜とかね。ボク的には、仲里依紗が演じたNK細胞が超カッコいいなぁ…と思いました。だけど一番はやっぱりこの人です。

永野芽郁ちゃんの可愛さは際立っていましたね。

漫画(やアニメ)の実写化ということで、期待半分と不安半分で見に行きましたが、思っていたより楽しめました。特に「人間パート」と「細胞パート」に分かれて行き来するストーリーが自然で、笑いあり涙ありで、とても楽しめた作品でした。それにしてもセカオワのFukase君はいい演技をしますなぁ。

うん。面白かったです。でも、アニメ版「はたらく細胞」で興味をもって映画を見に来た子どもたちには、少し難しかったかもです。館内にはちょっと退屈そうな子どもたちもいました。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする