ボクが今年度から所属している某団体のメンバーの中に、長岡市の小国地域にある「小国和紙生産組合」のIさんがいます。先日、その団体の会合が小国地域で行われたのですが、「せっかくのチャンスなのでIさんの和紙工房で紙漉き体験をさせてもらおう」ということでお願いし、Iさんから教授していただくことになりました。
はい、こちらが小国和紙生産組合の工房兼商品販売所です。「おぐに和紙」の幟旗が立っていなければ、「農作業小屋か?」って思う佇まいです(実際、昔は作業小屋だったのでしょう)。
工房の前には、刈り取って切り揃えられた和紙の原料の楮(コウゾ)が山積みされていました。この雪が降る前の季節は、これから1年間の作業に使う1年分の楮(コウゾ)を収穫して下準備をする大忙しの時期だそうです。こんなにたくさんの楮(コウゾ)が準備されていますが、実際の和紙づくりの原料になるは全体の5%以下。和紙になるのは「楮(コウゾ)の皮」だけなんだそうです。
小国和紙の製作工程が工房内に掲示してあったので、撮影させてもらいました。
「楮(コウゾ)の収穫」→「切り揃えて蒸して皮むき」→「皮引き」→「煮る」→「チリより」→「たたく」。ここまでの工程を終えた段階での「紙漉き」の工程を、今回は体験させていただいたというわけです。では「紙漉き体験」の様子をどうぞ。
教えていただきながら和紙を漉くボクらのメンバーたちです。残念ながらボクの作業時の画像はありませんが、貴重な体験をさせていただき、ボクらメンバーは皆んな大満足で興奮気味でした。漉いた和紙は名刺になって、後日届けていただけるそうです。
工房内には和紙製品の販売所もあって、ステキな和紙のカレンダーをはじめ便箋や封筒、アクセサリーなどが販売されていました。「えっ?これも和紙なの?」って驚くような製品もありました。ちなみにIさんはお嬢さんが昨年ご結婚されたそうなのですが、ウェディングドレスをオール和紙で作って結婚祝いに贈られたとか。すごいですね。
いやぁ〜、貴重な体験をさせていただきました。こういう伝統産業を守っていくIさんのバイタリティにも感銘を受けました。この後でメインの会議も行われたのですが、ボクの記憶に残ったのは圧倒的に「紙漉き体験」でした。(笑)
自分で漉いた和紙で作った「名刺」が届くのが楽しみです。