今から6~7年前に大阪府警察本部庁舎新築工事に伴う大阪城跡発掘調査現地説明会に出向いた経験がある。
冬の陣の後、徳川家康に埋められてしまった三の丸の堀の遺跡であったと思う。
この正月明けに大手前近辺のある、某庁舎を所要があって尋ねたが、その1階の待合ロビーのショーケースにこの大阪城跡発掘調査の際に出てきた遺物が展示してあった。
もちろん正真正銘の本物であったが、いかにもこの堀の遺跡から出てきたとものと納得できる下駄(大、小人用)、碁石、人形、鉄砲玉等々が陳列されていた。
このいかめしい庁舎には馴染まない陳列ケースとも思えるし、庁舎の大きさに比較してもあまりに小さいショーケースの為、大方の方は気が付かれていないようであるが、正月早々博物館に来たような気分にさせてもらい、嬉しい限りであった。
あらたまの 年確かめて 筆動く(柳子)