Hirakata turezure 四季のなにわ

あるとき、ときどき、いろんな思いをふっと向ける事柄があります。

めだかの学校

2013年04月28日 | 日記
めだかの学校



【めだかの学校】
窓口のカウンターに女性職員が持ってこられた小魚の入った鉢が二つ置かれている。花もまた窓口の雰囲気を和ませてくれる小道具となるが、見慣れない鉢はまた格別なものである。藻の中に見え隠れしている小魚の種類を尋ねたところ「めだか」とのことである。私の「めだか」とは色合いや動きが少々異なるが、買った時に「めだか」と云われたそうである。この魚が「めだか」かどうか詮索するつもりは全くない。今日もカウンターの上で「めだか」は覗き込まれて観察された時には俊敏に動いている。それでよい。

【イタセンパラ】
先日の土曜日、国土交通省近畿地方整備局が主催した淀川に生息していた在来種である淡水魚の保護を中心にしたフォーラムが開催されたがこれに応募して聴講。

淀川のワンド(※本流と隔離された岸辺の澱み(よどみ)と解釈すればよい。)の消滅や外来種の出現で生息環境が激変し淀川のシンボルと言われる天然記念物のイタセンパラを含めイチモンジタナゴ、アユモドキ、ツジフキ、スジシマドジョウ等が近年全く姿を見せなっくなったそうである。これは八幡市近辺で淀川に合流している木津川も全く同じ状況とのことであった。
数年前、アマゴの放流が淀川河川敷であり小生も参加させて頂いたがここまで淀川の環境が激変しているとは。そう言えば淀川で漁を生業にさせている方がテレビでうなぎのシラスの漁獲量減のことをお話されていたことを思い出した。

【あゆ・大和川】
ずっと水質汚染度ワーストワンが続いていた大和川に鮎が遡上し、水質が改善されたことが昨年、新聞で報道された。川辺に再び子供が帰ってくるような気もするが、それでも水質汚染度は、まだ、全国ワースト三位であると最後に触れてあった。鮎の遡上が大和川の風物詩となることを祈ってやまない。

【淀川資料館】
京阪枚方市駅から旧国道1号線に向かって徒歩7分のところに淀川資料館があり、淀川の生い立ち、灌漑、浚渫の歴史をたどる資料や陳列物、また、淀川に生息する淡水魚が展示されている。
貝の中に卵を産みこみ、(注、貝には全く影響はない。)冬を越して春に孵化するイタセンパラが飼育されていることを期待していたが、絶滅危惧種に指定されていることもあり、やはり、パネルのみの展示となっていた。
ありがたいことに私の言う「めだか」のほうは展示されており数十年ぶりの再会となった。この「めだか」も絶滅危惧種であることは周知のとおりである。

枚方八景(淀川の四季Part?)

2013年04月27日 | 日記
枚方八景(淀川の四季Part?)
今年の二十四節季「穀雨」はこの4月22日、先月の26日は春の十五夜で満月であった。この間に関西の桜はものの見事に開花し、またすぐに桜前線の北上を見やったことになる。今、東北地方まで北上した桜前線を季節はずれの雪が降り、白とピンクのコラボはニュースで見ても圧巻ではあった。
各地の桜開花の大方の予報どおり前線の素早い動きと居座った寒さに今年の花見を堪能された御仁は少なかろう。

よく歩く淀川べりは満開の『からし菜』の黄色と今ではすっかり珍しくなってしまった田んぼに咲きほこるピンク色の二色が晴れ渡る空の色と対象色相を構成し春らし色合いとなっている。



『十五夜も 穀雨も過ぎて 淀の春 
 月 凛として 風のみ寒し』 (柳子)



I (May storm)

2013年04月06日 | 日記
I


3月末、休日を利用した小旅行の行程の中に三重県伊賀市の伊賀上野城の散策があった。この地は『行春や 鳥啼き魚の 目は泪』の句で有名な松尾芭蕉の出生の地でもある。 おりしも城内の桜も満開で晴れ渡る空の色とのコントラストもあざやかで携帯での撮影となった次第。

いつもより早く満開となった関西の桜も新入生の入学式までなんとか頑張ってくれて式典に花を添えてくれた。
四月五日は二十四節季で「清明」となり、南東風が吹く春のよい季節。草木の芽がでる時期とされているが、あいにく低気圧が急速に発達して、「春の嵐」「メイストーム」と呼ばれる台風並みの暴風の天気概況も出た。おそらくこの風が今春の桜のフィナーレを飾ってくれる役目を果たすであろう。こんなこともあり今春の桜に感謝を込めて、この伊賀の上野の春をアップすることにし皆さんにもご照覧いただきたい。




『咲き揺れて 伊賀の上野の 古城かな』(柳子)