(1)東北大震災の厳しい現状が続く中、桜の季節も駆け足で終わり、今、淀川の両岸は西洋カラシナの黄色い花に席巻されている。
咲いているこの菜の花は「西洋カラシナ」であり、(「辛子菜」で当て字されるごとく、この菜の花の実から辛子が作られていたとのこと。)この「西洋カラシナ」が群生している横を通っても香りはあまり感じない。
バイオディーゼルとしてバス等の燃料に利用される菜種油を精製する「西洋アブラナ」とは異種である。
どちらも食用として外国から入ってきたが西洋カラシナも今では野性化し、自然の摂理として実が拡散し、自由にその分布地を広げている。黄色一色となる対岸高槻の淀川土手は壮観である。
今回の東北大震災に連動する形で発生した原発事故で毎日、電力不足、節電、停電等の憂鬱な言葉が報道されているが、26日夜7時のNHKでチェルノブイリの原発事故によって放射能汚染を受けた土壌に「菜の花」を大々的に植えて土壌改良試験を行っているニュースが放映されていた。古来より、菜の花から精製された菜種油が照明としてほんのこの前まで使用されてきたが、文明を謳歌する現代でも放射能汚染の洗浄、回復に利用されていることになにやら感謝や驚きを感じているのは私だけか。
(2)ラジオの収録が終了し、スタッフの背広の襟についていたバッジが気になりいろいろお伺いしたが、ジョンレノンに関連するものらしい。無理を言って頂いた。
レノンは「戦争は終わるよ。」「君がそれを欲するとしたらね。」と少し皮肉っているが「War is over ”IF you want it"」の言葉が今の東日本震災後の原発事故の対応にオーバーラップして仕方がない。