(コロンボ) うちのかみさんがいうんですがね。御堂筋の彫刻に服を着せた犯人ですが、子供ではなく成人だというんです。
(コナン) そうです。想定されていた犯行時刻は深夜過ぎからから早暁とされていましたが、よけいなことはしなくてよかったのに後から公表された防犯カメラで刻まれていた時間は午前4時8分20秒と限定されましたね。この時間では少年、少女の犯行は考えられません。第一、単独、複数にしろ少年少女では目立ちすぎますから。
(銭型平次) 確かに公表された時刻、午前4時8分20秒といえば暁の七つでござんす。木戸の出入りは子供には到底できやせん。やはり大人の犯行に絞り込まれるというもんです。それとコロンボさん、私はやはり、ホシは単独ではなく複数とみております。第一、29体のブロンズや彫刻のうち、19体もの多数を短時間で大胆にドレス類を着せているんですぜ徒党を組んでの犯行に違いござんせん。
(コロンボ) そのとおりでしょう。何人かは今のところ特定できませんが、その、つまり、犯人は少なくとも二人以上の複数犯でしょう。
(コナン) 公開された防犯ビデオも単独犯ではないと思われるような行動が記録されています。それと映像では女性か男性かもはっきりしていないようです。女性にしろ、男性にしろ、皆さんは犯行動機は何だと思いますか。
(コロンボ) うちのかみさんが言うんですがね。つまり、犯人は洋裁、デザイナー、アートなんかを目指すヤング、ひょっとすると学生かもしれません。自分達の作品や伝えたい感情、メッセージをアピールできる場所がなくてこの自然展示の彫刻群を利用したのではないかというんです。犯人達に聞いてみないとわかりませんが、東日本大震災復興への気持ちの表現かも判りません。それで私もかみさんの意見にはだんだんと同感するようになりまして、そもそも御堂筋のこの彫刻群、アートを否定するのが目的であれはアピールする手段が異なっていたと思うんですよ。つまり、悪意はなかったということです。どうです。
(銭型平次) それにしても何故、今なのか、なかなか合点がいかねえんでげすが。芸術の秋にやればいいってものを。
(コナン) 犯人達がメーセージとして何か残したかった。これには私も意義はありません。それと何故、今なのかですが、このように推理出来ないでしょうか。「なにわの日」つまり、7月28日までに29体、全体の装飾を目指していたのではないでしょうか。犯行日時は7月25日早暁です。つまり、あと二日あれば「なにわの日」に間に合って全ての装いが出来ますし、一方では8月は「道路ふれあい月間」となります。7月28日の「なにわの日」と8月の「道の日」、「道路ふれあい月間」にも通じる日本の道百選に選ばれている「御堂筋」が連鎖しているのではないですか。そんなこともあり御堂筋で起こった今回の事件は8月の御堂筋に相応しいパーフォーマンスになりますよね。なにわの大衆に受けることになりませんか。少し前に例がありましたね。「道頓堀の食いだおれ人形」のように。これが何故、今なのかの理由ではないかと思うのです。
(銭型平次) 恐れ入りやす。主任、そろそろ今後の方針を。
(金田一項耕助) 議論はつきないようですね。まっ、私自身、今回の事件はシェークスピアの戯曲「真夏の夜の夢」を連想してしまいました。
確か、この「真夏の夜の夢」は森の妖精が森に勝手に持ち込まれた人間関係のしがらみをなんとか解決していき、ハッピーエンドの結末を迎えさせたと記憶しています。今回の「御堂筋彫刻群着せ付け事件」はなにわの真夏の夜に起こった事件として、犯人を妖精とみなし戯曲と同じようにハッピーエンドにさせたらどうでしょう。明智警視。
(明智警視) そうだな。橋下知事も「一定のルールの中で、表現の自由はできる限り認めるべきだと思う。服を着せているだけなら器物損壊にならないだろうし、みんながアートと評価しているならばいいんじゃないか」といっているし、平松邦夫市長も「被害届は出さない。アートイベントを一緒にやろう」と“犯人”に呼びかける等、直接の被害がなかったこともあり寛大さもある。我らもこれに追随することも一策か。
(金田一項耕助) そうです。今回の事件は事件ではなく事象であり、「なにわの真夏の
夜の夢」のままで未解決のままでいいですよね。マスコミが一斉に伝えたこともあり、意外と犯人達自身が驚いているかもしれない。マスコミもこのまま静かにし、また、犯人も調子にのって名乗り、しゃしゃり出て欲しくないものですね。永久に。是非。
(コロンボ)オオッ! アイ アグリー ウイズユー。シーヤー。
※1 アップ直後に大阪府警の未解決事件「グリコ誘拐事件、怪人二十面相」の回顧ドキュメントがNHKで報道されていました。改めて今回の事件が深刻なものでなくてよかったのではないでしょうか・・・
※2 いつも投稿頂いているちみまま様よりメールを頂いた。ブログアップの日の夕方の読売新聞に次のことが掲載されていたそうです。びっくりしています。
7月30日 (土) 読売新聞 夕刊
よみうり寸評
大阪で真夏のミステリーとささやかれる出来事があった。メーンストリートの御堂筋で、
歩道に並べられたブロンズ彫刻の人物像19体に、赤い服が着せられていたのだ。
ドレスやワンピースが像の形に合うように加工され、いたずらにしては手が込んでいる。像は傷つけられていないので、
大阪市は「被害届は出さない。一緒にアートイベントを」と粋に呼びかけた。
誰がどんな目的で行なったのか、分かっていない。現代版の笠地蔵か、何かの還暦祝いか。服飾業界の
新たな広告戦略というのは考えすぎか。
そう言えば、万城目学さんの小説「プリンセス・トヨトミ」(文春文庫)では、赤く染まる大阪城は決起の合図だったが、、、。
そんな想像を巡らすのは楽しい。
真相をしりたいような、知りたくないような。だが、像を破損させたり、落書きをしたりすれば、冗談話ではすまない。当然、
謝っても許してはもらえない。
大阪府警の警察官募集ポスターには、こんな文字が躍る。<ごめんですんだら警察いらんわ!!>。御意。
(コナン) そうです。想定されていた犯行時刻は深夜過ぎからから早暁とされていましたが、よけいなことはしなくてよかったのに後から公表された防犯カメラで刻まれていた時間は午前4時8分20秒と限定されましたね。この時間では少年、少女の犯行は考えられません。第一、単独、複数にしろ少年少女では目立ちすぎますから。
(銭型平次) 確かに公表された時刻、午前4時8分20秒といえば暁の七つでござんす。木戸の出入りは子供には到底できやせん。やはり大人の犯行に絞り込まれるというもんです。それとコロンボさん、私はやはり、ホシは単独ではなく複数とみております。第一、29体のブロンズや彫刻のうち、19体もの多数を短時間で大胆にドレス類を着せているんですぜ徒党を組んでの犯行に違いござんせん。
(コロンボ) そのとおりでしょう。何人かは今のところ特定できませんが、その、つまり、犯人は少なくとも二人以上の複数犯でしょう。
(コナン) 公開された防犯ビデオも単独犯ではないと思われるような行動が記録されています。それと映像では女性か男性かもはっきりしていないようです。女性にしろ、男性にしろ、皆さんは犯行動機は何だと思いますか。
(コロンボ) うちのかみさんが言うんですがね。つまり、犯人は洋裁、デザイナー、アートなんかを目指すヤング、ひょっとすると学生かもしれません。自分達の作品や伝えたい感情、メッセージをアピールできる場所がなくてこの自然展示の彫刻群を利用したのではないかというんです。犯人達に聞いてみないとわかりませんが、東日本大震災復興への気持ちの表現かも判りません。それで私もかみさんの意見にはだんだんと同感するようになりまして、そもそも御堂筋のこの彫刻群、アートを否定するのが目的であれはアピールする手段が異なっていたと思うんですよ。つまり、悪意はなかったということです。どうです。
(銭型平次) それにしても何故、今なのか、なかなか合点がいかねえんでげすが。芸術の秋にやればいいってものを。
(コナン) 犯人達がメーセージとして何か残したかった。これには私も意義はありません。それと何故、今なのかですが、このように推理出来ないでしょうか。「なにわの日」つまり、7月28日までに29体、全体の装飾を目指していたのではないでしょうか。犯行日時は7月25日早暁です。つまり、あと二日あれば「なにわの日」に間に合って全ての装いが出来ますし、一方では8月は「道路ふれあい月間」となります。7月28日の「なにわの日」と8月の「道の日」、「道路ふれあい月間」にも通じる日本の道百選に選ばれている「御堂筋」が連鎖しているのではないですか。そんなこともあり御堂筋で起こった今回の事件は8月の御堂筋に相応しいパーフォーマンスになりますよね。なにわの大衆に受けることになりませんか。少し前に例がありましたね。「道頓堀の食いだおれ人形」のように。これが何故、今なのかの理由ではないかと思うのです。
(銭型平次) 恐れ入りやす。主任、そろそろ今後の方針を。
(金田一項耕助) 議論はつきないようですね。まっ、私自身、今回の事件はシェークスピアの戯曲「真夏の夜の夢」を連想してしまいました。
確か、この「真夏の夜の夢」は森の妖精が森に勝手に持ち込まれた人間関係のしがらみをなんとか解決していき、ハッピーエンドの結末を迎えさせたと記憶しています。今回の「御堂筋彫刻群着せ付け事件」はなにわの真夏の夜に起こった事件として、犯人を妖精とみなし戯曲と同じようにハッピーエンドにさせたらどうでしょう。明智警視。
(明智警視) そうだな。橋下知事も「一定のルールの中で、表現の自由はできる限り認めるべきだと思う。服を着せているだけなら器物損壊にならないだろうし、みんながアートと評価しているならばいいんじゃないか」といっているし、平松邦夫市長も「被害届は出さない。アートイベントを一緒にやろう」と“犯人”に呼びかける等、直接の被害がなかったこともあり寛大さもある。我らもこれに追随することも一策か。
(金田一項耕助) そうです。今回の事件は事件ではなく事象であり、「なにわの真夏の
夜の夢」のままで未解決のままでいいですよね。マスコミが一斉に伝えたこともあり、意外と犯人達自身が驚いているかもしれない。マスコミもこのまま静かにし、また、犯人も調子にのって名乗り、しゃしゃり出て欲しくないものですね。永久に。是非。
(コロンボ)オオッ! アイ アグリー ウイズユー。シーヤー。
※1 アップ直後に大阪府警の未解決事件「グリコ誘拐事件、怪人二十面相」の回顧ドキュメントがNHKで報道されていました。改めて今回の事件が深刻なものでなくてよかったのではないでしょうか・・・
※2 いつも投稿頂いているちみまま様よりメールを頂いた。ブログアップの日の夕方の読売新聞に次のことが掲載されていたそうです。びっくりしています。
7月30日 (土) 読売新聞 夕刊
よみうり寸評
大阪で真夏のミステリーとささやかれる出来事があった。メーンストリートの御堂筋で、
歩道に並べられたブロンズ彫刻の人物像19体に、赤い服が着せられていたのだ。
ドレスやワンピースが像の形に合うように加工され、いたずらにしては手が込んでいる。像は傷つけられていないので、
大阪市は「被害届は出さない。一緒にアートイベントを」と粋に呼びかけた。
誰がどんな目的で行なったのか、分かっていない。現代版の笠地蔵か、何かの還暦祝いか。服飾業界の
新たな広告戦略というのは考えすぎか。
そう言えば、万城目学さんの小説「プリンセス・トヨトミ」(文春文庫)では、赤く染まる大阪城は決起の合図だったが、、、。
そんな想像を巡らすのは楽しい。
真相をしりたいような、知りたくないような。だが、像を破損させたり、落書きをしたりすれば、冗談話ではすまない。当然、
謝っても許してはもらえない。
大阪府警の警察官募集ポスターには、こんな文字が躍る。<ごめんですんだら警察いらんわ!!>。御意。