陽光にも白い光線がまじりだし、やっと春のお出ましとなった。やっと、やっと桜の花が満開となったくずは砲台跡の春です。
ここ暫くの冷気にもだまって耐え、七分咲きのまま入学式を演出し、暖かくなった今日の日曜日まで満開になるのを我慢をされていたのだと思います。
北河内、北摂の淀川べりにも桜の名所は多くありますが、昨今、どこもかしこもバーベキューとやらの独特の臭いが漂っていることに辟易し、どこか静かな観桜の穴場はないかと以前から探索していたのです。
はい、あります。本数は極めて控えめで数本ではありますが淀川左岸、くずは、橋本間にある「くずは砲台跡」にまさに満開の桜を堪能できる穴場があり、また、こんなところにと思えるような のどかな田園も広がっております。
地元の方とおぼしき家族づれやここを散歩コースとされているような皆さんを数組見かけましたが、桜を撮影したり桜咲く樹下を歩かれるだけであり、まったく静かなスポットでした。
時折、この砲台跡のすぐそばを行きかう電車の走行音すら、この満開の桜と調和しているかのような錯覚さえ覚える春の昼下がりでした。(動画は左方が淀屋橋、右方が三条方面で後半に出てくる山が天王山。)
砲台跡を囲む田んぼにはすでに水が入っており早苗の色が桜に変わってこの田園を染める日がまたくるのでしょうが、今暫くは桜が主役ということを忘れないで欲しいものです。
『淀に春
維新の跡に
桜咲く』(柳子)