2022年。元旦からずっと家に籠もって羊毛フェルトで人形を作っていた。
針でざくざくと刺して、刺しまくると無心になれた。
刺しているものは、自分の敵?
怒りという動機から始まった羊毛フェルト造形だったが、
1ヶ月、2ヶ月と経つうちに、何か計り知れない形が生まれてきた。
何か作りたいものを目指して作るのではない、
何が生まれるか分からない羊毛フェルトの
ワークショップをしようと思った。
それは、自分の心の形。
目をそらさずにしっかりと見て、その後、可愛くして愛す、
という工程を踏む。
シュメール神話に「イナンナの冥界下り」という話があるという。
女性が自分のヒロイン性を獲得するということは、
敵と戦って勝つ、というだけでは得られないというお話。
どんなに禍々しくとも一度、冥界に下って、
自分の心の中を覗くプロセスを踏むことがマストだと言う。
昨年、増田ぴろよさんのキルトワークショップに何度か参加した。
キルトの運針は横に広がり、どこまでもどこまでもアメーバ状に繋がる連帯を感じた。
針という同じ道具を使うのに、羊毛フェルトとは真逆だった。
羊毛針は、上下の運針。ひたすら天と地の己の内面との激しい戦いだ。
500回以上の刺し込みでやっと手乗りほどの一玉が成形される。
やり始めの1ヶ月で10本以上の針を折った。
うっかりすると針が刺せなくなるくらい固くなりすぎてしまうのだ。
来る3月12日(土)、14時から、
増田ぴろよさんのキルトと真珠子の羊毛フェルト造形の
ワークショップを開催する。
キルトでの仲間たちとの共感、連帯性と、羊毛フェルトでの冥界下りで、
きっとバランスが取れ、浄化されていくと存じる。
「わたしたちの冥界下り」増田ぴろよと真珠子のお針の会。
参加費:2000円(入場料500円+お飲み物代、別途頂戴いたします)
場所:名曲喫茶カオリ座 (真珠子のお雛祭り展にて)
住所:新宿区百人町1丁目23−17 大久保南口共同ビルB1
電話:03-3368-6548
2022年3月12日(土)、14時~
般若の顔を見ていたら妙に落ち着くのは何故だろう。
冥界下りとは、母親との訣別から始まり、
男性性を取り入れるんだけど、満たされず行ってしまう冥界で、
ダークサイドな母親性と取入れ間違ったと錯覚した男性性の修復のこと、だそうです。
どおりで般若がしっくりくる。
一緒に針で心を修復しましょう。
わたしは既に浄化されて、ふわふわの羊毛マスコットを作れるようになりました💕
作り方伝授します🧸🐑