さまざまな体調不良を訴え、医師の診断を受ける。自分で望んで体調不良を病んでいるわけではない。頭痛やめまいや耳の圧迫感、どんな激痛も、どんな絶望も、外見ではわからない。だからどんなに言葉を重ねて不調を訴えても、それは被害者でなければわからない。そしてたとえ被害者であっても、怒りや不満でとどまり、「今でさえ苦しいのに、このまま死ぬまで苦しむならいっそ、死んだほうがまし」とまで思い詰めなければならない被害者が、どれだけいるのかもわからない。私は家中の刃物を全てしまったことがある。動脈から血を絞り、憎い工場の屋根と壁にぶちまけたいと、度々思う。
そう思うのは私だけではなかった。隣県に住む女性も同じ思いをしていた。「同じ死ぬなら、殺されるなら、低周波音発生源の工場に非道の報いをあびせて死にたい。」
被害にない人には到底、正気とは思えないだろう。しかし私は正気だからこそ、低周波音被爆によって強いられる苦痛によって、精神が破壊される危機感を感じている。
それをどうにか第三者に伝えたいと思い、心身の苦痛を緩和したいと思い、医師の診察を受ける。結果は惨々。チグハグな会話ですすむ診察、検査結果は異常なし、処方薬は効かない・・・。医師を説得できた時は、できるだけ診断書をもらうようにしているが、体調不良の元凶である低周波音については触れられることがなく、ただの紙切れに過ぎない。
前述の隣県に住む女性は、心療内科を受診し、処方薬で小康状態をキープしていると聞いている。私も以前安定剤や、弱い抗うつ系の処方を受けたが、服薬によって更に具合が悪くなった。服薬後数日間、起きている事ができず、どうにか保っていた日常生活に支障がでた。以来、なるべく服薬は避けている。それに手近にあったら、一気飲みしたい衝動もある。
しかしお盆明け、蕁麻疹が出て精神的にもかなりきつく、“女性専用外来”を受診。外国航路の船医経験のある女医の診察は、低周波音被害を低周波治療器と混同することなく、低周波音被爆が精神的につらいと訴え、お茶をいただきながら20~30分。診断書をもらった。
―不安神経症、蕁麻疹(ストレス、低周波振動)にて加療中―
診断書で問題が解決するわけではないが、医師の診断書に低周波振動の文字が入ったのは、医師ではない私にとっては大きな一歩。
そう思うのは私だけではなかった。隣県に住む女性も同じ思いをしていた。「同じ死ぬなら、殺されるなら、低周波音発生源の工場に非道の報いをあびせて死にたい。」
被害にない人には到底、正気とは思えないだろう。しかし私は正気だからこそ、低周波音被爆によって強いられる苦痛によって、精神が破壊される危機感を感じている。
それをどうにか第三者に伝えたいと思い、心身の苦痛を緩和したいと思い、医師の診察を受ける。結果は惨々。チグハグな会話ですすむ診察、検査結果は異常なし、処方薬は効かない・・・。医師を説得できた時は、できるだけ診断書をもらうようにしているが、体調不良の元凶である低周波音については触れられることがなく、ただの紙切れに過ぎない。
前述の隣県に住む女性は、心療内科を受診し、処方薬で小康状態をキープしていると聞いている。私も以前安定剤や、弱い抗うつ系の処方を受けたが、服薬によって更に具合が悪くなった。服薬後数日間、起きている事ができず、どうにか保っていた日常生活に支障がでた。以来、なるべく服薬は避けている。それに手近にあったら、一気飲みしたい衝動もある。
しかしお盆明け、蕁麻疹が出て精神的にもかなりきつく、“女性専用外来”を受診。外国航路の船医経験のある女医の診察は、低周波音被害を低周波治療器と混同することなく、低周波音被爆が精神的につらいと訴え、お茶をいただきながら20~30分。診断書をもらった。
―不安神経症、蕁麻疹(ストレス、低周波振動)にて加療中―
診断書で問題が解決するわけではないが、医師の診断書に低周波振動の文字が入ったのは、医師ではない私にとっては大きな一歩。