総合診療医からの健康アドバイス

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化石燃料を地下に置いておく

2017-04-13 09:24:09 | 医療情報
 皆様こんにちは。総合診療医からの健康アドバイスの時間です。昨日は「総合診療医ドクターG」をご覧頂きありがとうございます。今後とも番組共々宜しくお願いします。それでは、本題へ。
 
 
 
 英国の高級紙である「ガーディアン」紙は昨年より、「Keep It In the Ground」(化石燃料を地下に置いておけ)というキャンペーンをおこなっています。


 世界中に埋蔵されている石油や石炭などをもう使うな、という力強い活動です。




 このキャンペーンでは、地球の平均気温で2度の上昇を抑えるためには、現在地球に埋蔵されている石炭の80%、天然ガスの半分、そして石油備蓄の3分の1をそのまま地下に埋蔵されたままにしておく必要がある、としています。
 



 人類の健康の脅威となることをおこなっている会社への投資をやめて、健康を促進する再生可能エネルギー会社への投資に切り替える。
 
 
 これは、人類の健康や地球の環境を第一の目的とする財団であれば、そのような行動が望まれるというロジックです。




 このロジックは、これまでに成功例がありました。


 それは反タバコ対策と反アパルトヘイト対策でした。


 「投資の移転」は強力な戦略なのです。
 



 健康を害する活動から収益を得る、ということは医の倫理に反しています。


 これが、英国の著名な医師グループや医学研究者の行動規範です。


 紀元前から伝わる「do no harm」(危害を与えるな)という医の倫理原則が、彼らの行動のエネルギーとなっています。


 「ガーディアン」紙によると、大学を含む200団体がすでに化石エネルギー会社への投資を移転させたとのことです。

 

 

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