皆様こんにちは。総合診療医からの健康アドバイスの時間です。
今日も沖縄は晴れ時々にわか雨。気温は32度。昨日の石垣島は34度もあったそうです。気になるのは台風13号ですね。関東地方に接近しそうです。その影響か、福島県の一部では最高気温が15度を下回ったそうです。連日猛暑日を更新して、いきなり15度は体がついていけませんよね。では、本題へ。
熱中症予防を目的として1954年に提案された指標に「暑さ指数」というのがあります。
湿球黒球温度とも呼ばれるもので、英語表記では、WBGT(Wet Bulb Globe Temperature)です。
単位は気温と同じ摂氏度(℃)で示されますが、その値は気温とは異なり、人体と外気との熱のやりとりに着目した指標です。
湿度、 日射・輻射など周辺の熱環境、 そして気温、の3つの要素を取り入れています。
この指数が28℃を超えると厳重警戒とされ、熱中症患者が著しく増えることがわかっています。
日本体育協会は、指数28℃以上では激しい運動は中止、指数31℃以上では運動は原則中止、という指針を出しています。
2007年のシカゴマラソン大会では、数百人規模の熱中症ケースが続出したために大会は途中で中止となりました。
2016年に最高気温が26°Cであったロスアンゼルスで行なわれたアメリカ代表予選マラソン大会では、70%の選手のみが完走できた程度でした。
2016年のリオデジャネイロオリンピック・パラリンピック大会は感動のドラマを人々に与えてくれました。
この大会は南半球でしたので、8月開催でしたが、現地の季節としては冬に開催された大会でした。
私もマラソン競技をテレビ観戦していましたが、冬にもかかわらずアスリートの姿は暑そうな印象でした。
次回予定の東京大会が問題です。
夏に北半球で開催される大会では、当然ながらマラソン競技者の健康状態が深刻な論点になります。
高架下で涼む犬たち
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