総合診療医からの健康アドバイス

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心房細動偽陽性のリスク

2024-06-06 10:44:07 | 医療情報

 皆様、こんにちは。総合診療医からの健康アドバイスの時間です。

 今日の沖縄は梅雨空。予想最高気温は26度です。昨日まで晴れ間が広がり心地よい天気でしたが、今日は朝に雨も降り、梅雨空に戻りました。明日と明後日は天気予報によると晴れるようです。日曜日からは再び梅雨空になるようです。貴重なお日様を有効に利用したいですね。しかし、いよいよ近辺から〇〇トコで働くという人が出てきました。スタート時給が1300円からということで、実績に応じてどんどん上がっていくようです。どうなるか見守りたいです。では、本題へ。

 

 今回は70歳代の高齢者に対して検査を行ったらどうなるかについてみてみる。

 

 先に紹介した日本人の心房細動  データでは、70歳代男性で3%、70歳代女性で1%でしたので、合わせると約2%になる。

 

 70歳代の百万人では心房細動が2万人、そして心房細動がの無い人が98万人ということになる。

 

 この98万人も心電図検査を受けるので、5%の偽陽性率をかけると4万9千人が誤って心房細動とされることになる。

 

 もしこのうち半分の人たちが血液サラサラの薬を内服することになれば、その薬によって深刻な出血のリスクが絶対的に1%増加することから、250人の人々で深刻な出血をもたらす可能性がある。

 

 今回の結論は、症状のない人では、心房細動を見つける目的での心電図スクリーニング検査はオススメできない、ということ。

 

 ところで、以上の計算はあくまでも見積もりにしか過ぎません。薬の効果が実際にはもっと大きく、そして副作用がより小さい可能性もある。

 

 さらには、心電図検査の正確度も高くなっている可能性もある。

 

 これらを正確に評価するためにはスクリーニング検査を確実に評価できる臨床試験を行う必要がある。

 

 おそらく数年以内にそのような試験結果が出てくるであろう。

 

 でも今、人々にお勧めできるのは、心房細動にならない生活習慣だ。

 

 心房細動のリスクである、高血圧、糖尿病、肥満、長期大量飲酒などを予防することがもっと大切なのだ。

 

 

 

 沖縄本島中部、うるま市周辺の風景です。

 

これを実践するだけで、楽しく食事をして、健康的に若々しく、やせることができます。高血圧や糖尿病も予防するので、コロナウイルスにもかかりにくくなると思います。「病気にならない食事の極意」よろしくお願いします。

 

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