総合診療医からの健康アドバイス

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ビタミンB1 が不足するとどうなるか

2019-02-18 08:50:25 | 医療情報
 皆様こんにちは。総合診療医からの健康アドバイスの時間です。
 今日の沖縄は曇り時々雨。予想最高気温は22度と暖かいですね。しかし、先週の金曜日のこと。所用で沖縄市から夕方六時過ぎにマイカーで出発。例えば、真夜中の交通量の少ない時間帯だと、30分ほどで自宅に着きますが、その時間帯の交通量は半端ないので、結局、二時間近く掛かりました。県の行政の方、対策をお願いします。では、本題へ。
 
 
 
 ビタミンB1は糖分などの代謝に必須の補酵素です。
 
 
 毎日朝からお酒を飲んでまともな食事をとらない人や、ビタミンB1を含まないカップラーメンや白いご飯だけを毎日食べるような偏った食生活ではビタミンB1が欠乏するリスクがあります。
 
 
 
 特殊なケースとしては、ひどい妊娠悪阻で食事が全く取れなくなった場合でも不足することがあります。
 
 
 
 そういう人では脚気という病気になります。
 
 
 手足の力が入りにくくなったり、心不全になったりすることがあります。
 
 
 
 また、ものが二重に見える複視の状態になったり、歩くときにフラフラする小脳失調になったり、ひどい場合には意識が悪くなるというウェルニッケ脳症になることもあります。
 
 
 
 さらには、認知症になり、勝手に嘘をついてしまう「作話」という奇妙な症状をみるコルサコフ症候群と呼ばれる病気になることもあります。
 

 

 

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